ボルボ・XC60

ボルボXC60：安全と洗練を極めたプレミアムSUV

XC60は、スウェーデンの自動車メーカー、ボルボ・カーズが手掛けるコンパクトプレミアムSUVです。2007年に発表されたコンセプトカーを基に、2008年にジュネーブモーターショーで量産モデルがお披露目されました。ボルボ初のコンパクトSUVとして、世界中で高い評価を獲得し、ブランドを代表するモデルの一つに成長しています。

初代XC60 (2009年-2017年)：革新的な安全技術と上質な走りを両立

初代XC60は、V70やXC70をベースに開発されました。全長約4.6メートルと扱いやすいサイズ感ながら、クーペを思わせるスタイリッシュなエクステリアと、ボルボらしい上質なインテリアを両立。ドライバーを意識した運転席周りの設計は、ファミリーカーとしての側面をもちながらも、スポーティな走りへの期待感を感じさせます。

パワートレーンは、ディーゼルエンジンを主体として展開。日本市場には、3.0L直列6気筒ターボエンジン搭載モデルが最初期に導入されましたが、後に2.0L直列4気筒ターボエンジン搭載モデルやディーゼルモデルなどが追加され、バリエーションが拡充されました。トランスミッションは6速ATや6速デュアルクラッチトランスミッションが採用され、駆動方式はオンデマンド式の4WDシステムが採用されています。

XC60最大の特長の一つが、その高い安全性能です。量産車世界初となる低速用衝突被害軽減ブレーキ「シティセーフティー」を標準装備。これは、時速30km/h以下の低速走行時における追突事故を軽減する画期的なシステムでした。さらに、ESP、エアバッグ、ボルボ独自のBLIS（ブラインドスポットインフォメーションシステム）などの安全装備を充実させ、ドライバーと乗員の安全を徹底的に確保しています。

日本市場では2009年に販売が開始され、その後も「R-DESIGN」などの特別仕様車や、エンジンバリエーションの追加、安全装備の強化など、継続的に改良が加えられました。

2代目XC60 (2017年- )：更なる進化を遂げたプレミアムSUV

2017年、XC60は2代目へと進化を遂げました。新しいSPA（Scalable Product Architecture）プラットフォームを採用し、全長・全幅は拡大、全高は低くなったことで、より洗練されたスタイルとなりました。特徴的な「トールハンマー」型のLEDデイタイムランニングライトや、リアゲートに回り込んだリアコンビネーションランプが、新世代ボルボデザインの象徴となっています。

パワートレーンは、全モデルが2.0L直列4気筒エンジンを搭載。ガソリンターボ、ディーゼルターボ、そしてプラグインハイブリッドモデルなど、環境性能と高いパフォーマンスを両立したパワフルなエンジンラインナップが用意されています。

安全性能も大幅に向上。2代目XC60では、インターセクションサポート、大型動物検知機能、ランオフロードミティゲーションなどの先進安全技術を全モデルに標準装備。レベル2の自動運転機能も実現し、安全性においてはトップレベルの性能を誇ります。

日本市場では2017年10月に販売が開始され、ガソリン、ディーゼル、プラグインハイブリッドと様々なバリエーションが用意されています。その後も、48Vハイブリッドモデルの追加など、更なる進化を続けています。

数々の受賞歴

XC60は、その高い安全性能と優れたデザイン、そして洗練された走りが評価され、世界中で数々の賞を受賞しています。ユーロNCAPの最高評価や、ワールドカーオブザイヤー受賞など、その実績はXC60の高い完成度を証明しています。

まとめ

XC60は、ボルボ・カーズが誇るプレミアムSUVです。初代モデルから高い安全性能と洗練されたデザイン、そして快適な乗り心地を兼ね備え、世界中のお客様から支持されてきました。2代目モデルでは、更なる進化を遂げ、先進技術と上質さを融合した、まさにプレミアムSUVの理想形と言えるモデルとなっています。

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