ボン・ヘイズ

ボン・フランシス・ヘイズは、1958年生まれ、アメリカ合衆国カリフォルニア州ストックトン出身の元プロ野球選手、監督です。右投左打で、セントメリーズ大学カリフォルニア校在学中には、日米大学野球選手権でアメリカ代表として活躍しました。

1979年の日米大学野球選手権では、日本が3連勝で王手をかけた第4戦で、延長11回裏にサヨナラ本塁打を放ち、アメリカの連敗を阻止。アメリカはその後4連勝で逆転優勝し、ヘイズ自身もMVPに輝きました。この活躍が認められ、1979年のMLBドラフト7巡目でクリーブランド・インディアンスから指名され、プロ入りを果たします。

1981年にメジャーデビュー後、1982年にはレギュラーに定着。150試合に出場し、打率.250、14本塁打、82打点、32盗塁を記録しました。その後、フリオ・フランコら5選手とのトレードで、フィラデルフィア・フィリーズへ移籍します。

1984年には打率.292、16本塁打、48盗塁と自己最多の盗塁数を記録。1986年には、初回先頭打者本塁打、さらに同じ回に満塁本塁打を放つという、メジャーリーグ史上初の記録を達成しました。この年、打率.305、19本塁打、98打点を記録し、MVPを獲得したマイク・シュミットの前を打つ三番打者として、チームの勝利に大きく貢献しました。同年秋には、日米野球のメジャーリーグオールスターに追加選出され、来日。独特の打撃フォームで4本塁打を放ち、日本のファンを魅了しました。

1989年には月間MVPを獲得し、オールスターにも出場。キャリアの絶頂期を迎えます。1992年にカリフォルニア・エンゼルスへ移籍し、同年に現役を引退。引退後はマイナーリーグのコーチや監督として、後進の育成に尽力しました。2004年、2005年には、所属するリーグで2年連続最優秀監督に選ばれるなど、指導者としての才能も開花させました。2009年以降は、独立リーグやメキシカンリーグで監督を務め、その手腕を発揮しています。

ヘイズは、打席に入る際にジミ・ヘンドリックスの「パープル・ヘイズ」をBGMに使用していました。これは、「Haze」の発音とスペルが自身のファミリーネームに近いことが理由でした。

主な記録と表彰
プレイヤー・オブ・ザ・マンス：1回 （1989年4月）
MLBオールスターゲーム選出：1回（1989年）
日米大学野球選手権MVP（1979年)

背番号
8（1981年 - 1982年）
* 9（1983年 - 1992年）

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