ボン・ヴォヤージュ (ディズニーショップ)

ボン・ヴォヤージュ（Bon Voyage）

ボン・ヴォヤージュは、2001年3月1日に千葉県浦安市舞浜の東京ディズニーリゾート内にオープンした、日本最大級のディズニーショップです。この施設は、東京ディズニーリゾートやボン・ヴォヤージュ専用のオリジナル商品を中心に販売しており、魅力溢れる売場面積は995m²に及びます。

開業までの道のり

ボン・ヴォヤージュが建設されている土地は、約4,600m²の広大な三角形の敷地で、当初は具体的な使用目的が決まっていませんでした。しかし、OLC（オリエンタルランド）とディズニーの開発協議が行き詰まりそうになった際、当時の取締役田丸泰が、代表取締役社長の加賀見俊夫に対し、この土地にディズニーの商品販売施設を設立することを提案しました。そこに立地するため、東京ディズニーランド（TDL）や東京ディズニーシー（TDS）からも近く、アクセスの良さが評価され、このアイデアが実現に至ったのです。

「ディズニーストア」との違い

ボン・ヴォヤージュは、一般的なディズニーストアではありません。ここでは、OLCが販売する東京ディズニーリゾート限定グッズのみが取り扱われており、他店で販売されている一般的なディズニー商品は置かれていません。特にオープン当初、近隣のディズニーストアと連携しながらキャンペーンを展開するなど、意識し合う関係が築かれていましたが、時を経てその関係は薄れていった経緯があります。

立地と施設の特徴

ボン・ヴォヤージュは、JR舞浜駅から東京ディズニーランドのメインエントランスを結ぶペデストリアンデッキ「東京ディズニーランド・ゲートウェイ」のほぼ中間に位置しています。建物の外観は、1930年代のアメリカの旅行ブームを感じさせるデザインで、スーツケースや帽子箱をモチーフにしたユニークな形状です。

店内に入ると、高い天井と広々とした空間が広がっており、装飾品や什器がスーツケースの内側を思わせるデザインで施されています。さらに、TDLやTDSのアトラクションを描いた大きなポストカードや、ミッキー、ドナルド、グーフィーが遊んでいるプロップスが配置され、訪れるゲストに旅の楽しさを伝える工夫が施されています。

店内では、約4,000種類のディズニーグッズが揃っており、中でもオープン当初から人気のあるミッキーフェイスのつり革は、多くの来店者に親しまれています。営業時間は、ディズニーパークの開園1時間前から閉園1時間後までで、特に小さなお子様連れの家族や、混雑したパーク内で買物ができない人たちにとって重宝される存在です。また、ボン・ヴォヤージュには、直接アクセス可能な1階も整備され、トイレやエレベーター、配送サービスのカウンターが配置されています。

臨時休業の歴史

2011年には、東北地方太平洋沖地震の影響で営業を一時停止しましたが、短縮営業を経て通常営業に戻りました。2019年の台風19号により、パークと共に営業を停止することとなりましたが、翌日には営業が再開されました。2020年には、新型コロナウイルスの影響で臨時休業があり、事前予約制での再開が行われました。現在では、特定日にのみ事前予約が必要となっています。

ボン・ヴォヤージュは、東京ディズニーリゾート内における特別なディズニー商品体験を提供し、訪れる全てのゲストにとって魅力的なスポットとして今日も運営されています。

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