ボーグ (護衛空母)

USS Bogue (AVG/ACV/CVE/CVHP-9)

USS Bogueは、アメリカ海軍に属する護衛空母で、その艦歴は1940年代にさかのぼります。この艦船は、ボーグ級航空母艦の第一艦であり、数度の艦種変更を経て最終的にはCVHPに分類されました。艦の起工は、シアトル・タコマ造船所において行われ、1942年に進水した後、海軍に転籍し、恵まれた戦績を残しました。

艦歴の概要

USS Bogueは、1942年1月15日に起工され、同年5月1日に海軍に転籍。乗員の多くは、珊瑚海海戦で沈没した空母レキシントンの生存者たちで構成されていました。1942年11月17日、ボーグはサンディエゴへ出発し、そこで搭載機の訓練を始めましたが、訓練中には数々の事故も発生しました。

訓練を終えたボーグは、1943年3月1日にアルゼンティナに到着し、直後に第24.4任務群に加わります。この時期、北大西洋を横断し、複数のドイツ潜水艦と交戦しました。ついに1943年5月22日、艦載機による初めての戦果としてU-569を撃沈しました。以降、ボーグの艦載機はUボートを次々と撃沈していきます。

特に記録的なのは1943年11月29日からの作戦で、艦載機と駆逐艦とが協力して多数の潜水艦を排除しました。ボーグはその後、グラスゴーにおいて陸軍機の輸送を行い、1944年には再び戦闘任務に復帰。U-575の撃沈を手にし、さらに日本海軍の潜水艦に対しても攻撃を行います。

この艦は、1944年の中頃から1945年の初頭にかけても活躍を続け、多くの戦果を挙げました。特に、バージニア州ハンプトン・ローズを出発した際には、敵潜水艦の排除に成功。最後の戦果は1945年4月24日のU-546の撃沈でした。

戦後の活動

大西洋における戦闘が終息した後、ボーグは太平洋に転進し、1945年7月にはサンディエゴに到着。その後、グアムに向かい、帰還兵の輸送に参加する「マジック・カーペット作戦」にも従事しました。1946年11月30日、ボーグはワシントン州タコマで退役し、予備役艦隊入りしました。

栄誉と受賞

USS Bogueは、第二次世界大戦における功績により殊勲部隊章を受章し、さらに3つの従軍星章を獲得するなど、その業績は高く評価されました。この艦船の歴史は、護衛空母としての重要性を再確認させるものであり、アメリカ海軍における影響力を示す貴重な一例となっています。

このように、USS Bogueはその活躍を通じて、海軍の一員として数多の戦果を積み重ね、歴史的な意義を持つ艦船となりました。

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