ボールプール

ボールプールとは

ボールプールは、多くの場合、四角い囲い（ピット）の中に、色とりどりの小さなプラスチック製ボールを大量に敷き詰めた遊戯施設です。ボールの大きさは野球ボールよりも小さいものが一般的ですが、プラスチックボールの代わりに風船のような他の球状のものが使われることもあります。

この施設は、主に小さな子供たちが安全に体を動かし、楽しむための遊び場として利用されます。ボールの中に埋もれたり、もぐったり、投げ合ったりすることで、全身を使った遊びや運動が可能です。

設置場所と普及

ボールプールは、様々な場所で子供向けの娯楽設備として設置されています。例えば、託児所や幼稚園、ショッピングモール内のキッズスペース、ファミリー向けのイベント会場、遊園地、ファンセンター、ファストフードレストランの一部、そして大型ゲームセンターなどです。かつては、チャッキーチーズや（現在は存在しない）ディスカバリーゾーンのような子供向けアミューズメント施設で、迷路、すべり台、ジャングルジムといった大きな遊具と一体となった大規模なボールプールが人気を博していました。

一方で、2000年代の初期には、チャッキーチーズなどの一部の施設でボールプールが撤去される動きが見られました。その理由としては、衛生面や安全上の懸念、またボールが子供に持ち去られて数が減ってしまうといった維持管理の難しさが挙げられます。

現在では、子供の誕生日パーティーなどのために一時的にレンタルできるボールプールや、家庭用の小型のボールプールも販売されています。一般的には子供向けの遊び場と考えられていますが、大人でも入れるような十分な大きさを持つボールプールも存在します。

歴史

世界で初めてボールプールが設置されたのは、1976年のことと言われています。アメリカ合衆国カリフォルニア州にあるシーワールド・サンディエゴ内の子供向けエリア「キャプテン・キッズ・ワールド」に設けられました。これは、「ソフトプレイの父」とも称される遊具専門家、エリック・マクミラン氏によって設計されたものです。

都市伝説

1990年代後半になると、ボールプールに関する都市伝説が広まりました。例えば、プールの中に毒蛇が潜んでいたり、使用済みの注射器が混入していて、子供が重傷を負ったり、死亡したりしたという恐ろしい噂です。しかし、これらの話が実際に起きたという公式な報告や証拠は見つかっておらず、根拠のないデマであった可能性が高いと考えられています。

ボールプールは、その視覚的な楽しさと全身運動ができることから、今なお多くの子供たちに愛される遊び場の一つです。

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