ポケットキューブ

ポケットキューブ

ポケットキューブ（Pocket Cube）は、2×2×2の立方体パズルであり、ルービックキューブの小型版として知られています。このパズルは、実はルービックキューブの派生品ではなく、1957年に化学者のラリー・ニコルスによって考案されました。ニコルスは1972年に特許を取得し、その後2002年にルービックブランドとして正式に販売されるようになりました。初めの名称は「ルービックの2×2キューブ」でしたが、2018年からは「ルービックキューブ2×2」という名称に変更されました。

ポケットキューブは、八つのコーナーキューブから成り立っています。これらのコーナーキューブは、位置や向きにおいて多くの組み合わせを持つため、非常に複雑ながら魅力的なパズルになっています。

組み合わせの数

ポケットキューブには、コーナーキューブの位置を決定するための順列が8!（即ち、8の階乗）通り、またそれぞれのコーナーが独立に向きを変えることができ、その向きは37通り存在します。さらに、キューブ全体の向きが24通りあり、これら全てを考慮すると、ポケットキューブにおける全ての可能な組み合わせの数は次のように計算されます：

$$
rac{8! imes 3^{7}}{24} = 7! imes 3^{6} = 3674160
$$

このように、ポケットキューブには3674160通りの異なる組み合わせがあることがわかります。

コンピュータを利用した力まかせ探索の結果、どんな状態からでも高々14手で揃えることができることが確認されています。もし連続して90°回転（または180°回転）を1手と数える場合、最大でも11手で揃えられるとのことです。

解法

ポケットキューブを揃えるための解法は、一般にルービックキューブと同様の「LBL法（Layer By Layer）」が使用できます。しかし、ポケットキューブ専用の解法も存在しており、「Ortega method（オルテガメソッド）」や「EG-1・EG-2メソッド」などを用いることで、より迅速に、少ない手数で解くことが可能になります。

記録

ポケットキューブの記録については、具体的な一覧が用意されているため、興味のある方は「ルービックキューブの記録一覧」を参照することをおすすめします。

関連項目

ポケットキューブは、他の多数のパズルと同様に、ルービックキューブやルービックリベンジ、スキューブダイアモンド、ピラミンクス、メガミンクス、ドジックなどと関連しています。

出典・外部リンク

• - Pocket Cube Solver - シンプルなトリックを学ぶことができるブラウザベースのソルバー。
• - 過去に発売されたキューブとして、ニコルスの2×2キューブはマグネットを使用して整合性を持たせていました。
• - Pretty Patterns - ポケットキューブの魅力的なパターン集。

このように、ポケットキューブはその独自の特性と魅力により、多くの人々に愛され続けています。運動神経や論理的思考を活かして、様々な策略を用いながら解く楽しみを提供してくれるこのパズルは、一度手にすれば時間を忘れて没頭すること間違いなしです。

もう一度検索