ポケットラブ2

ポケットラブ2

『ポケットラブ2』は、1998年3月13日にKIDからリリースされたゲームボーイ用の恋愛シミュレーションゲームです。これは1997年に発売された『ポケットラブ』の続編となっており、ストーリーは前作から2ヵ月後、主人公といくつかのヒロインとの関係の進展から始まります。合計で10人のヒロインが登場し、その中には前作からのキャラクターに加え、新たに3人が追加されています。

また、前作同様にキャラクターの台詞を収録したCDが同梱され、ファンには嬉しい要素が盛り込まれています。開発はKIDが手掛け、企画原案は市川久祥、シナリオとキャラクターデザインはさっぽろももこが担当しています。前作を遊んだファンにとっても新たな魅力が詰まった作品となっています。

ゲーム内容と特徴

本作は前作とのいくつかの違いがあります。まず、CD同梱版は今回は2枚組になっており、ゲーム内のパラメーターの最大値も999に増加しました。さらに、ゲームのプレイ期間も前作の約10ヵ月半から1年と半月に延びており、その分プレイヤーにとって挑戦的な内容となっています。ハッピーエンドの条件はより複雑になっており、パラメーターの必須条件が引き上げられた上に、20回以上のデートが必要となるため、攻略が難しくなっています。

また、特定のヒロインの誕生日が近づくとプレゼントを渡すかどうかを選択するイベントが追加され、ゲーム性に深みを加えています。さらに、前作のヒロイン7人の連絡先は選んだヒロインのみに限られ、他のヒロインについては特定のパラメーターを達成する必要があります。プレイヤーが集めたプリントシールを閲覧できる「おまけモード」も新たに実装されています。

このゲームは、同ジャンルの他の作品と相比べても独特な要素が多く、前作から登場するキャラクターたちの存在や、雑誌広告の展開も行われました。スタッフにはアダルトゲームに関与した経験のあるさっぽろももこが含まれており、個性的なキャラクター達と彼女のシナリオがプレイヤーを始終引き込む要因となっています。

あらすじと登場人物

物語はクリスマスの告白から始まり、バレンタインデーに主人公が見知らぬ相手からのラブレターを受け取る場面から進展します。これにより、主人公はヒロインに振られ、学校中で「最低な男」と噂されることになってしまいます。主人公はこの誤解を解消するために努力する姿が描かれます。

主なヒロイン

• - 佐伯るるな：主人公の幼馴染で校内で人気があり、攻略が難しい恋愛対象。
• - 高尾水樹：陸上部の活発なキャラクターで男子とも少し接するようになった。
• - 松田由美：主人公の先輩で、アルバイトをしながら進学を目指している。
• - 森薗美里以、森薗麻里以：学業優秀な双子の姉妹で、それぞれ異なる魅力を持つ。
• - 愛川涼音：内気な後輩で、主人公に対して特別な思いを抱いている。
• - 松田亜美：明るく、家族に複雑な背景がある妹。
• - 武宮沙貴：事故により留年した知的な同級生で、彼女の物語は独特な暗さが特徴。

音楽

本作のサウンドトラックには、主題歌が含まれており、オープニング曲「Lovely times」やエンディング曲「きっと、届くよね」が収録されています。これらの楽曲は物語の雰囲気を盛り上げる大切な要素です。

評価

ゲーム媒体『ファミ通』のクロスレビューでは、満点40点中19点という評価を受けており、その内容については賛否が分かれていますが、特にストーリーの深さやキャラクターの魅力は支持されるポイントとなっています。『ポケットラブ2』は、恋愛シミュレーションのファンにとって興味深い体験を提供する作品です。

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