ポゼスト (Possessed)
ポゼストは、アメリカ・
カリフォルニア州サンフランシスコに拠点を置く
スラッシュメタルバンドであり、特に「ベイエリア・スラッシュ」の代表格として名を馳せています。このバンドは、1980年代における
デスメタルの発展において重要な役割を果たしました。彼らの音楽はテクニカルで複雑な曲展開を特徴としており、悪魔的なテーマの歌詞は後に「
デスメタル」と称されるジャンルの基礎ともなりました。
バンドの経歴
1985年、ポゼストはコンバットレコードからファーストアルバム『Seven Churches』でデビューしました。当時のメンバーは高校生で、授業に参加しなければならなかったため、ツアーには出られないというユニークなエピソードがあります。翌年の1986年にはセカンドアルバム『Beyond the Gates』をリリースし、続いて
1987年にはミニアルバム『The Eyes of Horror』を発表しました。しかし、このミニアルバムの後にバンドは一時解散を余儀なくされました。
2000年代初頭には一度再始動するも短命に終わり、最終的には
2007年に再結成を果たしました。この再結成をきっかけに、ポゼストは北米とヨーロッパでツアーを行い、2019年には33年ぶりのアルバム『Revelations of Oblivion』をリリースしました。
音楽的影響
ポゼストは、その音楽スタイルや歌詞の内容が後の
デスメタルシーンに多大な影響を与えたとして評価されています。特に、同バンドのファーストアルバムには「Death Metal」と名付けられたトラックが収録されており、この曲は後にジャンルの名称となるほどの重要な位置を占めています。
セルティック・フロストやマスターと並び、ポゼストは
デスメタルの黎明期における重要なバンドとして認識されています。
メンバー
最新のラインアップ。
- - ジェフ・ベセーラ (Jeff Becerra) – ボーカル/ベース (1983–1987, 2007– 現在)
- バンド解散後に事故で下半身不随となるも、その後リハビリを経て活動を再開。
- - ダニエル・ゴンザレス (Daniel Gonzalez) – ギター (2011– 現在)
- - クラウディウス・クリーマー (Claudeous Creamer) – ギター (2016– 現在)
- - ロバート・カーデナス (Robert Cardenas) – ベース (2012– 現在)
- - エミリオ・マルケス (Emilio Márquez) – ドラム (2007– 現在)
旧メンバーには、プライマスのギタリストとして活動するラリー・ラロンデや、初期メンバーのブライアン・モンタナ、マイク・スースなどがいます。
ディスコグラフィー
- 1985年 『Seven Churches』
- 1986年 『Beyond the Gates』
- 2019年 『Revelations of Oblivion』
-
1987年 『The Eyes of Horror』
- 2004年 『Agony in Paradise』
-
1993年 『Victims Of Death』
- 2003年 『Resurrection』
- 2006年 『Ashes from Hell』
- 1984年 『Death Metal』
- 1991年 『1991 Demo』
-
1993年 『1993 Demo』
ポゼストの音楽は、今なお多くのミュージシャンやリスナーに影響を与え続けており、その存在は現在のメタルシーンにおいても欠かせないものとなっています。