ポポロクロイス物語II

ポポロクロイス物語II

『ポポロクロイス物語II』は、2000年1月27日にソニー・コンピュータエンタテインメントから発売されたPlayStation用RPG。「ポポロクロイス物語」ゲームシリーズの第3作目にあたり、前作『ポポローグ』から2年後の世界を舞台に、新たな物語が展開されます。

概要

本作はCD-ROM3枚組で構成されており、『ポポロクロイス物語』や『ポポローグ』で集めた「おみやげ」をメモリーカードのデータで引き継ぐことが可能です。前作の仲間たちに加え、新たなキャラクターも登場し、主要なイベントがフルボイス化されたことで、物語への没入感が向上しています。

冒険の舞台となる世界も広がり、バトルのエフェクトも派手になるなど、演出面も強化されています。しかし、基本的なシステムは初代『ポポロクロイス物語』から継承されており、シリーズのファンは変わらず楽しめるでしょう。

「愛」や「仲間」といったシリーズ共通のテーマは、キャラクターのセリフなどを通してより具体的に語られ、メッセージ性が強調されています。キャッチコピーは「2人の恋に、涙がポポロ」。

2007年12月26日からは、PlayStation 3・PSP向けゲームアーカイブスでも配信されています。

あらすじ

氷の魔王との戦いから2年後、12歳になったピエトロは、王位継承の儀式のため王家の洞窟へ向かいます。そこで知恵の王冠を手にした時、バスカルと名乗る男が現れ、ピエトロに問いかけます。「お主にとって本当の王の宝とはなにか？」

3年の月日が流れ、15歳になったピエトロは青年へと成長しますが、あの時の問いの答えはまだ見つかっていません。そんな折、パーセラでトンネル工事中に竜が現れたという報告がポポロクロイス城にもたらされます。この事件をきっかけに、ピエトロたちは世界の命運を賭けた新たな冒険へと旅立つことになります。そして、この冒険を通してピエトロは「本当の王の宝」を見つけ出すのです。

主な舞台

マンセル村: ポポロクロイスの西に位置する、風車がシンボルの村。温泉が湧き出る洞窟があり、旅人も訪れる。竜の住む国に近い。
ロマーナ城&ロマーナ城下町: 音楽と踊りを愛するロマーナ王国の中心地。華やかで賑やかな街並みが特徴。
ポレポレ村: ロマーナ城下町の近郊にある、伝説の楽器職人が住む村。伝説のバンド、グリーンノーツの本拠地でもある。
鋼鉄魔王城: ガミガミ魔王が作った城。かつて爆破されたが、地下には格納庫が残っている。
コトリコ島: 南の果てに浮かぶ小さな島。地下には広大な宮殿が広がっており、古代大陸への入口とも言われている。
フンバフンバ村: ジャングルの中に存在する村。独特な価値観を持つ人々が暮らし、ガミガミ魔王に似た神様を崇めている。
神々の国: 空に浮かぶ神族の国。高貴で厳かな雰囲気が漂う。
ピピカ村: 北の山にある黄金の村。しかし、それは幻であり、領主クスカが旅人を食べるために作り出したものだった。
妖精城&妖精の森: 妖精王メディアが治める城と森。神秘的な雰囲気に包まれている。
サルの帝国: いたずら好きなサルが住む帝国。鉄道にいたずらを仕掛けている。
日の国: 純和風な雰囲気の国。水龍が没したことで、大雨に見舞われている。
レムリア大陸: 3千年前に海底に沈んだ大陸。高度な文明を誇っていたが、闇の怪物バルバランを生み出してしまった。

主題歌

エンディングテーマ:「小さな花」歌：鈴木朋
挿入歌:「星の話」歌：A2U

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