ポモラヴリェ郡

ポモラヴリェ郡

ポモラヴリェ郡は、セルビアの郡の一つで、中心都市はヤゴディナです。郡の名前は、ヴェリカ・モラヴァ川（大モラヴァ川）に由来しており、「モラヴァ川沿岸地域」を意味します。

基礎自治体

郡は以下の6つの基礎自治体で構成されています。

ヤゴディナ（市）
チュプリヤ（オプシュティナ）
パラチン（オプシュティナ）
スヴィライナツ（オプシュティナ）
デスポトヴァツ（オプシュティナ）
レコヴァツ（オプシュティナ）

ヤゴディナのみが市（град / grad）であり、他の自治体はオプシュティナ（општина / opština）です。市はより強い自治権を有し、オプシュティナは日本の町や村に相当します。

人口構成

2002年の国勢調査によると、民族別の人口構成は以下の通りです。

セルビア人：218,454人
ヴラフ人：2,049人
* ロマ：1,591人

文化

ポモラヴリェ郡には、19世紀の建築物が数多く残されており、それ以前の時代の遺構も存在します。ハイドゥク・ヴェリコの邸宅や、ミロシュ・オブレノヴィチが寄進した大天使ミカエル教会などがその例です。

特に注目されるのは、中世の建築物です。17世紀にジュラジ・ブランコヴィチの統治下で建設されたヨシャニツァ修道院は、この地域で最も優れた中世建築の一つとされています。また、チュプリヤ郊外には、1375年から1377年にかけて建造されたラヴァニツァ修道院と被昇天教会があります。これは、皇太子ラザル・フレベリャノヴィチによって寄進されたものです。コソボの戦いでラザルが没した後、彼の聖遺物は1690年までラヴァニツァ修道院に安置されていました。その後、セルビア人の大移動と共に各地を巡り、現在は再びこの修道院に収められています。

これらの文化遺産は、ポモラヴリェ郡の豊かな歴史と文化を物語っています。

もう一度検索