ポルトガル鉄道

ポルトガル鉄道（CP）

ポルトガル鉄道（Comboios de Portugal, 旧称：Caminhos de Ferro Portugueses, 略称：CP）は、ポルトガルの国営鉄道です。1997年以降、経営再建とEUの鉄道政策により上下分離が行われ、運行部門のCPとインフラ管理部門のInfraestruturas de Portugal（旧REFER）に分割されました。

歴史

1856年: ポルトガル初の鉄道路線が開通し、ポルトガル鉄道会社が誕生。
1859年: スペインとの路線網が接続され、広軌が採用。
1975年: 鉄道が国有化され、名称がCP（Caminhos de Ferro Portuguesesの略）となる。
1999年: アルファ・ペンドゥラールの運行が開始。
近年: 事業が持ち直しつつある

高速鉄道計画（中止）

かつては、リスボン－マドリード間に高速新線を建設する計画がありました。この計画では、スペインの高速鉄道AVE（ポルトガル政府の発表及び報道ではTGV）が乗り入れ、マドリードまでの所要時間が2時間45分になる予定でした。しかし、財政危機などの理由により、2012年にこの計画は断念されました。

リスボン-ポルト間にも高速鉄道の計画がありましたが、こちらも実現には至っていません。

現在の運行

高速鉄道計画は中止となりましたが、現在では長距離列車インテルシダデス（Intercidades）が最高時速220kmで運行されています。リスボン - ポルト間やリスボン - フアロ間などで運行され、食堂車が付いている列車もあります。

運営組織

分離政策により、CPは以下の6つの事業組織に分かれています。

CP Alta Velocidade
CP Longo Curso：長距離幹線の運行（InterCityやアルファ・ペンドゥラールなど）
CP Regional：地域路線の運行（InterregionalやRegionalなど）
CP Lisboa：リスボン近郊路線の運行
CP Porto：ポルト近郊路線の運行
CP Carga：貨物列車の運行

路線網

インフラはInfraestruturas de Portugalが管理しています。

広軌（1,668mm）：営業路線2603km（交流電化路線1,351km、25kV50Hz：直流電化路線25km 1.5kV）
狭軌（1,000mm）：全て非電化路線188km

かつてはより広大な路線網を持っていましたが、1980年代から1990年代初めにかけて縮小されました。

参考文献

最新 世界の鉄道 海外鉄道技術協力協会 編集:ぎょうせい 211頁～213頁　ISBN 432407626X

外部リンク

CP Official website
Refer Official website
* OTLIS - The Consortium of Transport Operators in Lisbon Region

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