ポレッスク

ポレッスク（旧ラビアウ）

ポレッスク（ロシア語: Поле́сск）は、ロシア西部、カリーニングラード州の中部に位置する町です。2021年の時点での人口は約6,926人。

歴史

この地は、1945年以前はドイツ領東プロイセンに属し、ラビアウ（Labiau）という名で知られていました。ドイツ騎士団によって築かれた城がその歴史を物語ります。

名前の変遷

1258年: Labegowe moter
1261年: in terra Labigow
1300年: Labigow / Labiow
1420年: Labiau / Labiaw

「labs」はプロシア語で「良い」、「moter」は湿地を意味します。リトアニア語名の「labguvyna」は「癒す石」を意味します。

ドイツ騎士団の時代

ドイツ騎士団はサンビア半島を征服し、1258年から1259年にかけてラビアウ城を築きました。この城は、クルシュー潟を越えて侵入してくる敵からケーニヒスベルクを守る役割も担っていました。1277年に城が炎上した後、石造で再建され、リトアニアに対する防衛と攻撃の拠点となりました。難攻不落の城には、1550年からプロイセン公アルブレヒトの再婚した妻アンナ・マリアが住んでいました。1642年には、「大選帝侯」フリードリヒ・ヴィルヘルムがラビアウに都市権を与えました。

近代

19世紀末には、ラビアウは地域の行政中心地として発展し、蒸気動力の醸造所、製材所、魚市場などが立ち並びました。住民の多くはプロテスタントでした。

第二次世界大戦後

1945年、第二次世界大戦末期にラビアウは赤軍によって占領され、東プロイセン北部はソ連領となりました。ドイツ人住民は追放され、1946年に地名はポレッスクに改められました。

地理

ポレッスクはポレッスク地区の中心に位置し、北にはクルシュー潟（クロニア・ラグーン）が広がっています。デイマ川（プレゴリャ川から分流しクルシュー潟に注ぐ）が流れており、州都カリーニングラードの北東46kmに位置します。カリーニングラードからソヴィェツク（旧ティルジット）へ向かう道と鉄道がデイマ川を渡る地点にあります。デイマ川の河口からクルシュー潟南岸一帯には大湿地帯が広がり、野生生物の楽園となっています。かつてプロイセン王国が開拓のために作らせた用水路が今も残っています。

ポレッスクは、その豊かな自然と歴史的な背景が魅力の町です。

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