1277年

1277年（1277ねん）について

1277年は、西暦における平年であり、様々な文化圏で重要な出来事が起こった年です。この年に関するさまざまな情報を見ていきましょう。

他の紀年法での位置づけ

1277年は、干支では「丁丑」。日本では建治3年にあたり、皇紀では1937年に相当します。中国では南宋の景炎2年、元の至元14年にあたります。また、朝鮮では高麗の忠烈王3年、檀紀3610年が対応します。ベトナムでは陳朝の宝符5年、仏滅紀元では1819年から1820年に、イスラム暦では675年から676年、ユダヤ暦では5037年から5038年に該当します。各地域での年の表現は異なりますが、それぞれが持つ歴史的背景を反映しています。

できごと

この年の8月、安達泰盛が『請来目録』と『大日経疏』を開版し、それを金剛三昧院に寄進しました。この出来事は、当時の宗教的活動や文化的発展において重要な意味を持つものでした。また、同じ月に、ベイルートがセルビア王ドラグディンに譲渡され、地域の権力関係に変化をもたらしました。

さらに、日本では南宋の滅亡を受けて、貿易船が急いで帰国するという事件が起きました。この年は、貿易面でも大きな変化があったことが伺えます。

誕生した人物

1277年にはいくつかの有名な人物が誕生しました。1月21日には、ヴィスコンティ家のガレアッツォ1世が生まれ、のちにミラノの僭主として知られることになります。また、同日に鎌倉時代の武将赤松則村や、臨済宗の僧関山慧玄、曹洞宗の僧明峰素哲、北朝の公卿吉田隆長もこの年に誕生しました。これらの人物は後の歴史に大きな影響を与えることになります。その他にも、東ローマ帝国の皇帝ミカエル9世パレオロゴスもこの年に生まれています。

死去した人物

一方で、1277年には多くの著名な人物が亡くなっています。5月5日、ベトナム陳朝の皇帝陳太宗が死去し、また5月20日にはローマ教皇ヨハネス21世が亡くなりました。6月には北条時盛、7月にはマムルーク朝の第5代スルタンバイバルスが、9月には北条義宗が相次いで亡くなり、鎌倉時代の武将や宗教的指導者の死が続きました。このように、他の年代と同様に1277年も多くの人々にとって重要な年であったことは間違いありません。

まとめ

1277年は、地域的な重要性が高い多くの出来事や人物の誕生・死去などが記録された年です。この年の出来事は、後の歴史に大きな影響を与える要因となりました。国や文化によって異なる年表の読み方を知ることは、歴史を深く理解するために重要です。

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