ポータケット・レッドソックス

ポータケット・レッドソックス(Pawtucket Red Sox)は、かつてアメリカ合衆国ロードアイランド州ポータケットに本拠地を置いていたマイナーリーグ野球チームです。MLBのボストン・レッドソックス傘下AAA級チームとして、インターナショナルリーグに所属し、「PawSox」の略称で広く知られていました。本拠地球場は、マッコイ・スタジアムでした。

歴史

1970年にAA級イースタンリーグにボストン・レッドソックス傘下AA級の「ポータケット・レッドソックス」として加盟したのが始まりです。1973年にはAAA級インターナショナルリーグに昇格し、そのシーズンにはレギュラーシーズン2位となりながらも、プレーオフを勝ち進み、リーグ優勝決定戦であるガバナーズ・カップで勝利してリーグ優勝を果たしました。さらに、マイナーリーグの優勝チームを決めるジュニア・ワールドシリーズでも優勝するという快挙を成し遂げました。

その後も、1977年に初のレギュラーシーズン1位を獲得するなど、安定した成績を残しました。1984年には、レギュラーシーズン4位ながらプレーオフを勝ち抜き、ガバナーズ・カップで勝利し、11年ぶり2度目のリーグ優勝を果たしています。1986年と1987年には、レギュラーシーズンでそれぞれ3位、4位となりプレーオフに進出しましたが、いずれも敗退しました。

1991年には地区優勝を果たしましたが、ガバナーズ・カップでは敗退。1992年、1994年、1996年、1997年と、レギュラーシーズンで上位の成績を収めながらも、地区優勝決定戦で涙をのみました。2003年には7年ぶりにレギュラーシーズン1位となり、プレーオフを突破しましたが、ガバナーズ・カップではダーラム・ブルズに敗れました。2008年と2011年にもレギュラーシーズンで2位、1位となりますが、プレーオフで敗退しています。

2012年には、レギュラーシーズン2位からプレーオフを勝ち進み、ガバナーズ・カップでシャーロット・ナイツを下してリーグ優勝を果たしました。しかし、AAAの優勝チームを決めるAAAナショナル・チャンピオンシップでは、リノ・エーシズに敗れています。

移転

2021年、チームはマサチューセッツ州ウースターに移転し、ウースター・レッドソックスとして新たなスタートを切りました。ウースター市に野球チームが誕生するのは、ウースター・ルビーレッグス以来のことです。

史上最長試合

ポータケット・レッドソックスの歴史の中で最も語り継がれている出来事の一つが、1981年4月18日にマッコイ・スタジアムで行われたロチェスター・レッドウイングスとの試合です。午後8時に始まった試合は、延長戦にもつれ込み、翌朝午前4時になっても決着がつかず、32回を終えてサスペンデッドゲームとなりました。6月23日に試合が再開され、延長33回裏にポータケットがサヨナラ勝ちを収め、ついに試合が終了しました。この試合は、アメリカのプロ野球史上最長の試合として記録されています。

エピソード

2000年6月1日には、当時ポータケット・レッドソックスに所属していた大家友和が、シャーロット・ナイツ戦で完全試合を達成しました。

ポータケット・レッドソックスは、その長い歴史の中で、多くのファンに愛され、数々のドラマを生み出してきました。その功績は、野球史に深く刻まれています。

外部リンク

The Official Site of The Pawtucket Red Sox (英語)
Pawtucket Red Sox (@pawsox) - Instagram
Pawtucket Red Sox (GoPawSox) - Facebook
PawSox (@PawSox) - X(旧Twitter)

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