マッコイ・スタジアム

マッコイ・スタジアムは、アメリカ合衆国ロードアイランド州ポータケットに位置する野球場です。1942年の開場以来、ボストン・レッドソックス傘下のAAA級チーム、ポータケット・レッドソックスの本拠地として使用されています。

球場名は、建設を推進した当時のポータケット市長、トーマス・P・マッコイに由来します。1946年から4シーズンは、ボストン・ブレーブス傘下AA級ポータケット・スレイターズが本拠地として使用していました。その後、1950年から16年間はプロ野球に使用されることはありませんでしたが、1966年にクリーブランド・インディアンス傘下AA級ポータケット・インディアンスが本拠地として再び使用するようになりました。

インディアンスが2シーズンで移転した後、2年の空白期間を経て、1970年にボストン・レッドソックス傘下AA級のチームがマサチューセッツ州ピッツフィールドから移転してきました。1973年にはAAA級に昇格し、現在のポータケット・レッドソックスが本拠地として使用し続けています。

収容人数は約10,000人と、AAA級の球場としては比較的少なめです。アメリカの野球場としては珍しく、客席がフィールドよりも一段高い位置に設置されているのが特徴です。

主要な出来事

マッコイ・スタジアムでは、数々の歴史的な出来事が起こっています。

1981年4月18日：プロ野球史上最長試合
ポータケット・レッドソックスとロチェスター・レッドウイングスとの試合は、午後8時に開始されましたが、延長32回までもつれ込み、翌朝午前4時になっても決着がつかず、サスペンデッドゲームとなりました。65日後の6月23日に試合が再開され、33回にレッドソックスが1点を挙げ、3-2でサヨナラ勝ちを収めました。この試合は、アメリカのプロ野球史上最長の試合として記録されています。
2000年6月1日：大家友和が完全試合達成
大家友和がナイツ戦で完全試合を達成しました。試合はレッドソックスが2-0で勝利しました。
2003年8月10日：ブロンソン・アローヨが完全試合達成
ブロンソン・アローヨがバッファロー・バイソンズ戦で完全試合を達成しました。試合はレッドソックスが7-0で勝利しました。
2004年7月14日：AAAオールスターゲーム開催
インターナショナル・リーグがパシフィック・コースト・リーグを4-3で下しました。
* 2006年4月26日：デルモン・ヤングが審判にバットを投げつける
ダーラム・ブルズのデルモン・ヤングが、ストライクの判定に腹を立て、審判にバットを投げつけるという事件が発生しました。この行為に対し、リーグはヤングに50試合の出場停止処分を下しました。

マッコイ・スタジアムは、ポータケットの地域社会にとってかけがえのない存在であり、長年にわたり野球ファンに愛され続けています。

もう一度検索