ポーランド国鉄

ポーランド国鉄（Polskie Koleje Państwowe SA、略称: PKP SA）は、ポーランドにおける鉄道輸送の中核を担う共同資本による鉄道会社です。2004年時点での従業員数は3,555名と報告されています。

概要

かつてのポーランド国鉄（PKP）は、2001年の組織再編により複数の会社に分割されました。PKP SAはその際に誕生した会社の一つであり、PKPグループの中核として、グループ全体の経営を担っています。グループ内すべての会社の株式を100%保有しており、その影響力は非常に大きいと言えます。

ポーランドの鉄道網は総延長23,429kmに及びます。鉄道インフラは政府が所有し、PKP SAがその運営を担うという上下分離方式が採用されています。これにより、インフラの維持管理と鉄道運行が分離され、効率的な運営が目指されています。

中央幹線（C.M.K.）

1970年代には、首都ワルシャワとポーランド南部のカトヴィツェ・クラクフ方面を結ぶ高速新線「中央幹線」(C.M.K.:Centralna Magistrala Kolejowa)が開通しました。これはヨーロッパの高速新線としては、非常に早い時期の開業例です。しかし、開業当初から長らく最高速度は160km/hに制限されており、UIC（国際鉄道連合）が定義する「高速鉄道」の範疇には含まれていませんでした。

Express Intercity Premium

2014年12月14日、状況は大きく変化しました。ペンドリーノ車両が導入され、クラクフおよびカトヴィツェからワルシャワを経由してグダニスクおよびグディニャへ向かうExpress Intercity Premiumの運行が開始されたのです。この列車の最高速度は200km/hに向上し、名実共に「高速新線」として認められるようになりました。ポーランドの鉄道輸送は新たな時代を迎え、高速鉄道網の発展が期待されています。

まとめ

ポーランド国鉄（PKP SA）は、組織再編を経て、ポーランドの鉄道輸送を支える重要な役割を果たしています。広大な鉄道網の運営、高速新線の導入などを通じて、ポーランドの経済発展と国民の生活に貢献しています。今後の更なる発展が期待される、注目すべき企業と言えるでしょう。


[1] - PKPの時刻表の検索ウェブサイト(外部リンク)
PKPホームページ(外部リンク)

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