ポール・ジャクソン・ジュニア

ポール・ジャクソン・ジュニア：セッション王と称されるギタリスト

ポール・ジャクソン・ジュニア（Paul Jackson Jr.、1959年12月30日 - ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス出身の、ジャズ、フュージョン界を代表するギタリストです。その卓越した演奏技術と幅広い音楽性から、「セッション王」と呼ばれるほど、数多くのアーティストの作品に参加しています。

幅広い音楽性とセッション活動

ジャズ、フュージョンを中心に活動する傍ら、R&Bやラテン音楽など、ジャンルを超えたセッションに参加。マイケル・ジャクソンの『スリラー』『バッド』『デンジャラス』といった歴史的名盤から、エルトン・ジョン、ホイットニー・ヒューストン、マーカス・ミラーといった大御所の作品まで、数多くのレコーディングに参加しています。

彼がセッション・ミュージシャンとして頭角を現した背景には、先輩ギタリストであるリー・リトナーのソロ活動開始によって、セッションギタリストの枠に空きができたことがあったと、本人も語っています。

幼少期から音楽に親しみ、子役としても活躍

ロサンゼルスのサウス・セントラルで音楽一家に育ったジャクソン・ジュニアは、6歳で子役としてデビュー。『アフリカ大牧場』、『刑事コジャック/マーカス＝ネルソン殺人事件』、『テナフライ』といったテレビドラマや、『スティング』、『シンデレラ・リバティー/かぎりなき愛|シンデレラ・リバティー_かぎりなき愛』などの映画に出演しました。12歳でギターを始め、15歳でプロミュージシャンになることを決意。18歳からプロとしての活動を開始し、南カリフォルニア大学では音楽を専攻しました。

音楽キャリア

1988年にアトランティック・レコードからデビュー・アルバム『アイ・ケイム・トゥ・プレイ』を発表。その後もコンスタントにアルバムをリリースし、1996年には日本のポニーキャニオンからアルバム『ネヴァー・アローン』を発表。アメリカではブルーノートが配給を担当し、2001年と2003年にはブルーノートからアルバムをリリースしています。

使用機材

ポール・ジャクソン・ジュニアは、数多くのギターやアンプ、エフェクターを使いこなすことでも知られています。代表的なギターとしては、Paul Reed Smith Paul Jackson Jr. Signature Model JA-15や、Gibson Paul Jackson Jr. Signature Model ES-347などがあります。また、アンプはRivera Custom single 10 amps DividerやMesa Boogie Mark IVなどを愛用しています。

ディスコグラフィー

リーダー・アルバム

『アイ・ケイム・トゥ・プレイ』 - I Came to Play (1988年)
『アウト・オブ・ザ・シャドウズ』 - Out of the Shadows (1990年)
『リヴァー・イン・デザート』 - A River in the Desert (1993年)
『ネヴァー・アローン』 - Never Alone: Duets (1996年)
The Power of the String (2001年)
Still Small Voice (2003年)
Lay It Back (2008年)
Stories from Stompin' Willie (2016年)

参加アルバム（一部）

マイケル・ジャクソン : 『スリラー』 - Thriller (1982年)
マイケル・ジャクソン : 『バッド』 - Bad (1987年)
マイケル・ジャクソン : 『デンジャラス』 - Dangerous (1991年)
松任谷由実：『U-miz』 (1993年)



ポール・ジャクソン・ジュニアは、その才能と努力によって、セッション・ギタリストとして確固たる地位を築き上げました。今後も彼の音楽活動から目が離せません。

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