マイカ・リチャーズ

マイカ・リチャーズ

イングランド出身の元サッカー選手、マイカ・リンカーン・リチャーズ（Micah Lincoln Richards, 1988年6月24日生）。ディフェンダーとして主に右サイドバックでプレーし、「ミカ・リチャーズ」と表記されることもある。

キャリア

ユース時代

2000年、地元のオールダム・アスレティックAFCのユースチームでキャリアを始め、翌2001年にはマンチェスター・シティFCのユースへ移籍した。

マンチェスター・シティ

2005-2006シーズン、弱冠17歳でトップチームにデビュー。若くして右サイドバックのレギュラーポジションを確立し、チームの重要な戦力となった。特に2011-2012シーズンには、クラブにとって44年ぶりとなるリーグ優勝達成に大きく貢献。しかし、2012-2013シーズンのリーグ戦で右膝半月板を負傷し、長期離脱を余儀なくされる。怪我からの復帰後も以前のようなコンディションを取り戻せず、レギュラーの座を奪い返すことはできなかった。2014年9月1日には、新たな挑戦を求めイタリアのACFフィオレンティーナへ期限付きで移籍している。

アストン・ヴィラ

マンチェスター・シティとの契約満了後、2015年6月にアストン・ヴィラFCへ移籍金なしで加入し、4年契約を締結。加入後すぐにチームキャプテンに指名され、8月5日のAFCボーンマス戦でクラブでの初出場を果たした。11月29日のワトフォードFC戦では移籍後初ゴールをヘディングで記録したが、試合は惜しくも敗れた。

2016-2017シーズンのフットボールリーグ・チャンピオンシップでは、2016年10月のウォルバーハンプトン・ワンダラーズFC戦から出場機会を得た。しかし、その後スティーヴ・ブルースが新監督に就任すると、膝の怪我の影響もあって翌年までプレーする機会はほとんどなかった。2017-2018シーズンには怪我から回復したが、ブルース監督が出場機会を与えなかったため、リチャーズはクラブを去る意向を示した。だが、移籍市場がすでに閉まっていたため、チームに留まることになった。続く2018-2019シーズンも出場機会に恵まれず、シーズン終了をもって契約満了によりアストン・ヴィラを退団した。

代表歴

イングランド代表としては、2006年11月15日にオランダ代表との親善試合で代表デビューを飾った。この試合では、負傷したガリー・ネヴィルの代替として出場し、90分間フルでプレー。若くして将来のイングランド代表を担うディフェンダーとして大きな期待を集めた。

また、2009年6月に開催されたUEFA U-21欧州選手権では、チームの準優勝に貢献。グループリーグのスペイン戦では、その活躍が認められマン・オブ・ザ・マッチに選出されている。

私生活

リチャーズの父親は、1960年にセントクリストファー・ネイビスのバセテールからイングランドに移住している。従兄弟には、サッカーのセントクリストファー・ネイビス代表でキャプテンを務めるアティバ・ハリスがいる。

引退

長引く怪我の影響もあり、2019年7月26日、マンチェスター・シティの公式ウェブサイトを通じて現役からの引退を表明した。引退後は、テレビ解説者としてサッカー関連の活動を続けている。

タイトル

クラブ

マンチェスター・シティFC
プレミアリーグ: 2011-12, 2013-14
FAカップ: 2010-11
フットボールリーグカップ: 2013-14
* FAコミュニティ・シールド: 2012

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