マイカ与那嶺

マイカ与那嶺

ハワイ州ホノルルに生まれたマイカ・トッド・与那嶺は、2000年10月10日生まれのプロ野球選手です。ポジションは捕手で、右投げ右打ち。日本の北海道日本ハムファイターズに育成選手として所属しています。

彼のキャリアにおいて特筆すべきは、著名な野球人を家族に持つことです。彼の大伯父にあたる与那嶺要氏（ウォーリー与那嶺）は、かつて読売ジャイアンツと中日ドラゴンズで選手として活躍し、引退後は中日の監督も務めた日本プロ野球史におけるレジェンドの一人です。この血筋は、マイカ与那嶺が日本球界に足を踏み入れた際に、常に注目される点となっています。

経歴

与那嶺は、ハワイの名門校であるイオラニ・スクールで野球に取り組みました。その才能は早くから注目され、2019年のMLBドラフト会議では、フィラデルフィア・フィリーズから29巡目（全体870位）で指名を受けました。プロ入り後は、フィリーズ傘下のマイナーリーグでプレー。2022年までの契約期間中に、合計128試合に出場しましたが、メジャーリーグのロースター入りを果たすまでには至りませんでした。

MLBでの挑戦に区切りをつけ、2023年からは北米の独立リーグに活躍の場を移します。この年、彼はフロンティアリーグに加盟するウィンディシティ・サンダーボルツでプレーしました。続く2024年には、ボイシ・ホークスに移籍。ここで彼は目覚ましい成績を残します。96試合に出場し、打率.338、24本塁打、96打点という非常に優れた打撃成績をマークし、打撃面での潜在能力の高さを証明しました。

この独立リーグでの活躍が、日本球界への道を切り開くこととなります。北海道日本ハムファイターズが彼のパフォーマンスに注目し、2024年秋季キャンプにおいて入団テストを受ける機会を得ました。テストでのアピールが実を結び、2025年の春季キャンプにも引き続きテスト生として参加。そして、キャンプ期間中の2月14日、正式に日本ハムファイターズと育成選手契約を結んだことが発表されました。

背番号と人物

日本ハム入団にあたり、与那嶺に与えられた背番号は「150」です。この番号にはユニークな由来があります。彼の故郷であるハワイ州が、アメリカ合衆国にとって50番目の州であることにちなんで「150」が選ばれました。

日本ハム入団に際して、彼は自身のルーツに触れつつ決意を表明しています。大伯父である与那嶺要氏の存在について、「もちろんプレッシャーは感じている」と認めつつも、「与那嶺という名に恥じないように頑張っていく」と力強くコメントし、偉大な血縁への敬意と自身の目標達成への強い意志を示しました。

MLBドラフト指名、マイナーリーグ、そして独立リーグでの経験を経て、日本プロ野球界に挑戦するマイカ与那嶺。彼のキャリアは、大伯父のレガシーを受け継ぎつつ、自身の力で新たな道を切り開こうとする物語として、今後注目されていくでしょう。

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