マイク・ラザフォード

マイク・ラザフォード（Mike Rutherford、1950年10月2日 - ）は、イングランド出身のミュージシャン、ソングライターです。世界的なプログレッシブ・ロックバンド「ジェネシス」の創設メンバーとして知られ、長年にわたりバンドを支え続けています。また、自身が主宰するロックバンド「マイク・アンド・ザ・メカニックス」でも成功を収めています。

ジェネシスでの活動

ジェネシスには、トニー・バンクスと共にデビュー時から在籍し、バンドの音楽的基盤を築き上げました。当初はベーシスト兼サイドギタリストとして活躍し、その卓越した演奏技術でバンドを支えました。ギタリストのスティーヴ・ハケット脱退後は、リードギターも兼任するようになり、バンドのサウンドに新たな彩りを加えました。

ラザフォードのギターテクニックは、派手さこそありませんが、コードに縛られない複雑なベースラインや、12弦ギターとベースを組み合わせたダブルネックギターを駆使するなど、独自のプレイスタイルを確立しています。彼の演奏は、ジェネシスの楽曲に深みと奥行きを与え、バンドのサウンドを特徴づける重要な要素となっています。

ソロ活動とマイク・アンド・ザ・メカニックス

ジェネシスでの活動と並行して、ソロアーティストとしても活動しています。これまでに『スモールクリープス・デイ』と『眩惑のマクシーン』という2枚のソロ・アルバムを発表し、自身の音楽性を追求しました。

1985年には、マイク・アンド・ザ・メカニックス（Mike + The Mechanics）を結成し、新たな音楽の方向性を模索し始めます。このバンドは、ラザフォードの音楽的な才能を最大限に引き出す場となり、数々のヒット曲を生み出しました。

マイク・アンド・ザ・メカニックスのシングル「サイレント・ランニング」（Silent Running(On Dangerous Ground)）は、全米シングル・チャートで6位を記録し、バンドの知名度を高めるきっかけとなりました。その後も、「ミラクル」（All I Need Is A Miracle）が全米シングル・チャートの5位、「リヴィング・イヤーズ」（The Living Years）が全米シングル・チャートで1位を獲得するなど、数々のヒット曲を連発し、世界的な成功を収めました。

ディスコグラフィ

ソロ・アルバム

『スモールクリープス・デイ』 - Smallcreep's Day (1980年)
『眩惑のマクシーン』 - Acting Very Strange (1982年)

マイク＆ザ・メカニックス

『マイク ＆ ザ・メカニックス』 - Mike + The Mechanics (1985年)　※邦盤はソロ名義
『リヴィング・イヤーズ』 - Living Years (1988年)
『ワード・オブ・マウス』 - Word Of Mouth (1991年)
『黄金の浜辺にて』 - Beggar On A Beach Of Gold (1995年)
『マイク ＆ ザ・メカニクス・ヒッツ！』 - Hits (1996年)　※ベスト盤
『マイク ＆ ザ・メカニックス』 - Mike & The Mechanics (M6) (1999年)
『リワイアード』 - Rewired (2004年)　※マイク ＋ ザ・メカニックス・アンド・ポール・キャラック名義
The Road (2011年)
『シングルズ 1985-2014』 - The Singles 1985-2014 (2014年)　※ベスト盤
Let Me Fly (2017年)

マイク・ラザフォードは、ジェネシスとマイク・アンド・ザ・メカニックスでの活動を通じて、プログレッシブ・ロックとポップ・ロックの両分野で多大な功績を残しました。彼の音楽は、世代を超えて多くのファンに愛され続けています。

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