マイケル・アマコスト

マイケル・ヘイデン・アマコスト

マイケル・ヘイデン・アマコスト（Michael Hayden Armacost, 1937年4月15日 - ）は、アメリカ合衆国の外交官です。日米平和・文化交流協会の理事を務めるなど、日米関係の発展に尽力しました。

経歴

オハイオ州クリーブランドで生まれたアマコストは、1958年にミネソタ州のカールトン・カレッジを卒業後、西ドイツのボン大学に留学しました。その後、ニューヨーク州のコロンビア大学で国際政治学を専攻し、1961年に修士号、1965年に博士号を取得しました。

政治と外交

1969年に国務省に入省したアマコストは、ホワイトハウス特別研究員、国務省政策立案スタッフ、駐日アメリカ大使特別補佐官などを歴任しました。また、国家安全保障会議東アジア担当上級スタッフ、国防副次官補、東アジア太平洋担当国務副次官補などの要職も務めました。

1982年から1984年まで駐フィリピン大使、1984年から1989年まで政治担当国務次官を務め、1989年1月には国務長官代行も務めました。

1989年には、アーミン・マイヤー以来となる外交官出身の駐日大使に就任しました。在任中は、日米貿易摩擦や湾岸戦争など、両国関係において重要な問題が山積する時期でした。特に湾岸戦争においては、日本の対応が遅れたため、「ミスター外圧」と評されることもありました。

教職と研究職

アマコストは、1965年から1968年までカリフォルニア州のポモナ大学教授、1968年から1969年まで日本の国際基督教大学客員教授を務めました。

国務省退官後は、スタンフォード大学アジア太平洋研究センター研究員、ブルッキングス研究所所長などを歴任し、研究者としても活躍しました。2015年には、普天間基地移設問題について、米国の利益にならないとの見解を示しています。

栄典

アマコストは、2007年に日本政府から旭日大綬章を授与されました。

著書

『友か敵か』（読売新聞社、1996年）

外部リンク

「緊密な日米新時代の構築に向けて」元米国大使マイケル・アマコスト | nippon.com
* FSI Stanford - スタンフォード大学国際問題研究所の紹介ページ（英語）

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