マイケル・シュリーヴ

マイケル・シュリーヴの音楽的旅路

マイケル・シュリーヴ（Michael Shrieve）は1949年7月6日生まれのアメリカのドラマーであり、パーカッショニスト、作曲家です。彼は特にロックバンド「サンタナ」のドラマーとして広く知られています。1969年から1974年までの間、サンタナの最初の7枚のアルバムで演奏し、その名を轟かせました。20歳の誕生日の直後、シュリーヴはウッドストック・フェスティバルでパフォーマンスを披露し、その瞬間を記録した映画『ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間』において、シュリーヴの力強いドラムソロは特に印象深いものでした。

音楽キャリアの始まり

彼の音楽的キャリアは、フルタイムでのバンド「グラス・メナジェリー」から始まりました。その後、R&Bクラブのハウス・バンドで腕を磨き、B.B.キングやエタ・ジェイムズといった偉大なアーティストのサポートを行いました。シュリーヴは16歳でフィルモア・オーディトリアムで開催されたジャムセッションに参加し、そこでサンタナのマネージャーであるスタン・マーカムの注目を集めました。19歳の時、シュリーヴはサンタナのメンバーとしての香港セッションに参加することとなります。

サンタナとの年月

1969年8月、サンタナはシュリーヴの20歳の誕生日を迎えた直後にウッドストック・フェスティバルに出演しました。このイベントは彼のキャリアにとって重要な瞬間です。その後、シュリーヴはサンタナとともに名盤『サンタナ』や『天の守護神』、『サンタナIII』などを制作しました。シュリーヴは特に『キャラバンサライ』では共同で作曲し、そのプロデュースにも関与しました。

ソロ活動とフュージョン

シュリーヴはオリジナル・サンタナ・バンドを離れた後、自身のソロプロジェクトに取り組みました。ロンドンに移り、ギタリストのパット・スロールらと共にアルバム『オートマチック・マン』を録音。その後も、フュージョン・スーパーグループ「ゴー」に参加し、数枚のスタジオアルバムをリリースしました。加えて、バンドHSASでの活動や、ロジャー・ホジソンのアルバムでの参加など、様々なジャンルでの音楽活動を展開しました。1980年代には、ローリング・ストーンズのアルバムでもパーカッションを担当しました。

映画音楽と最近の活動

シュリーヴは映画音楽も手がけており、ポール・マザースキーの『テンペスト』や、映画『アポロ13』でも彼の名前が知られています。2004年には、Revolution Voidのアルバムにも参加しました。現在はワシントン州シアトルに住み、フュージョン・ジャズグループ「スペルバインダー」で演奏しています。また、様々なアーティストと共演し、彼の音楽は多岐にわたります。

受賞歴と評価

シュリーヴは1998年にロックの殿堂入りを果たし、2011年には『ローリング・ストーン』誌において歴代最高のドラマーの10位に選出されました。彼の多才なドラミング技術や独自のスタイルは、音楽界において高く評価されています。シュリーヴは、現在も新しいことに挑戦し続け、音楽の可能性を広げているのです。

結論

マイケル・シュリーヴは、その卓越したドラムプレイと多彩な音楽活動を通じて、ロック音楽史に名を刻む存在です。彼のキャリアは、サンタナの誇る名盤から多様なジャンルでのコラボレーションに至るまで、常に変化し続けています。シュリーヴの音楽的な探求は今後も続き、彼の影響力は決して衰えることはないでしょう。

もう一度検索