マイケル・ダグラス

概要

マイケル・ダグラス（Michael Douglas）は1944年 9月25日生まれのアメリカの俳優およびプロデューサーであり、名優カーク・ダグラスを父に持つ。彼は、映画『カッコーの巣の上で』の製作で名を馳せ、その後『ウォール街』ではアカデミー主演男優賞を受賞するなど、数々の業績を残してきた。

来歴

マイケルはニュージャージー州で生まれた。父方の祖父母はベラルーシからのユダヤ系移民であり、母はバミューダ諸島の女優Diana Dillだった。大学ではカリフォルニア大学サンタバーバラ校に在籍し、演劇を学びつつ映画製作についても学び、助監督としてスタートを切る。しかし、俳優としての道を選び、1972年から放送されたテレビシリーズ『サンフランシスコ捜査線』で演技を始め、エミー賞にノミネートされるなど注目を集める。

1975年にはプロデューサーとしての才能を発揮し、『カッコーの巣の上で』を制作。この作品はアカデミー賞で5部門にノミネートされ、その中には作品賞も含まれていた。その後、1987年には『ウォール街』で主演し、待望のアカデミー主演男優賞を手に入れる。さらに2004年にはゴールデングローブ賞のセシル・B・デミル賞を受賞し、父と同じ賞を受けたことで、親子二代の受賞者となった。

ダグラスは『危険な情事』『ローズ家の戦争』『氷の微笑』『ディスクロージャー』など、多くのヒット作にも出演。特に彼の演じる中高年男性が女性に翻弄される役柄は人気を集め、代表作となっている。俳優業に加え、ダグラスはあらゆる政治活動、特に反原発運動にも積極的であり、自身が出演した映画『チャイナ・シンドローム』を通じてそのメッセージを発信してきた。また国連の平和大使にも任命され、先進的な姿勢を示している。

私生活

1977年に結婚した妻との間に息子キャメロンをもうけるが、1998年には離婚。2000年には『トラフィック』で共演したキャサリン・ゼタ＝ジョーンズと再婚し、現在は1男1女の子供がいる。息子キャメロンは過去に薬物事件で逮捕され、ダグラスはそのニュースに対し動揺を隠せなかった。

2010年には、末期の喉頭癌であることを公表し、治療を受けながら闘病生活を送っていた。2011年には、癌を克服したことを報告し、月に一回の検査は続けていると語った。癌発症の原因として自身の性生活の影響を指摘し、これにより生活習慣に変化があったことを告白。彼のストレートな表現は、多くの人に対し重要なメッセージを伝えた。

作品

マイケル・ダグラスは、演技のみならず製作業にも携わっており、彼の豊かな表現力は視聴者の心に深く刻まれている。日本語吹き替えでは、小川真司がダグラスの声を担当し、彼の演技に感心しつつも、声優としての責任を果たしてきた。業界における彼の貢献は計り知れず、今後も映画界での影響を保ち続けていくことだろう。

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