マイケル・パーカー

マイケル・パーカー：日本バスケットボール界に名を刻んだレジェンド

マイケル・パーカーは、1981年12月6日、アメリカ合衆国ワシントンD.C.生まれのプロバスケットボール選手です。200cmの長身と98kgの体格を活かしたパワフルなプレーで知られ、フォワードとして活躍しました。東京オリンピック日本代表候補にも選出されるなど、日本バスケットボール界に多大な貢献を果たした選手の一人と言えるでしょう。

華麗なるキャリアの軌跡

アメリカ合衆国のグローバーパーク高校、エバーグリーン州立大学を経て、マイケル・パーカーはAUTでプロとしてのキャリアをスタートさせました。その後、IRL、ABAベーリングハム・スラム、IBLポートランド・シノックスと、複数のチームを渡り歩き、着実に実力を磨いていきます。

転機となったのは2008年1月。bjリーグの新規参入チームであるライジング福岡に入団しました。加入1年目にして、チームのプレイオフ進出に大きく貢献し、このシーズンには最多スティールのタイトルを獲得しています。

その後、2008-09シーズンには、最多スティールに加え、初の得点王のタイトルも獲得しました。さらに2009-10シーズンと2010-11シーズンでも、スティール王と得点王の二冠を達成。卓越した得点力とボール奪取能力を武器に、リーグを席巻しました。これらの活躍により、2009-10シーズンと2010-11シーズンにはシーズンベスト5にも選出されています。

特に記憶に残る出来事として、2010年11月7日に行われた高松ファイブアローズ戦での活躍があります。この試合で、何と1試合53得点を記録。これはbjリーグの新記録であり、彼の類まれな得点能力を象徴する出来事となりました。この記録は、後年ルブライアン・ナッシュ選手によって更新されるまで破られることはありませんでした。同試合では、フィールドゴール成功数21本、2ポイントシュート成功数19本、2ポイントシュート試投数30本という驚異的な記録も樹立しています。

2011年7月には、島根スサノオマジックへ移籍。2011-12シーズンは4シーズン連続で得点王のタイトルを獲得し、その実力を改めて証明しました。2012-13シーズンには、連続得点王の記録は途切れたものの、2シーズンぶりにスティール王のタイトルを獲得しています。

2013年8月には、NBL（日本プロバスケットボールリーグ）の和歌山トライアンズに移籍。2年契約を結び、新たな挑戦を始めました。移籍1年目となる2013-14シーズンには、チームを準優勝に導き、フィールドゴール成功率でリーグ1位を記録するなど、NBLでもその実力を発揮。更には、NBLオールスターにも選出され、オールスターゲームのMVPにも輝いています。

2014-15シーズン開始後、自身の申し出により和歌山トライアンズを退団。同年12月にはトヨタ自動車アルバルク東京と契約しました。2015年2月には日本国籍を取得し、NBLでの選手登録も帰化選手に変更しています。その後、2016年オフには千葉ジェッツに移籍しました。

輝かしい記録の数々

マイケル・パーカーのキャリアは、数々の輝かしい記録によって彩られています。

bjリーグでの主な記録:

得点王：4回（2008-09、2009-10、2010-11、2011-12）
スティール王：5回（2007-08、2008-09、2009-10、2010-11、2012-13）
ベスト5：2回（2009-10、2010-11）
月間MVP：2回
週間MVP：6回
bjリーグオールスターゲーム出場：5回
MVP：2回（2009-10、2012-13）
MIP：1回（2008-09）

NBLでの主な記録:

ベスト5：1回（2013-14）
月間MVP：2回
オールスターゲームMVP：1回（2013）
得点2位：1回（2013-14）
リバウンド2位：1回（2013-14）
フィールドゴール成功率1位：1回（2013-14）
スティール2位：1回（2013-14）
ブロックショット2位：1回（2013-14）

マイケル・パーカーは、その卓越した能力と献身的なプレーで、日本のバスケットボール界に大きな足跡を残しました。彼の記録は、後世の選手たちにとって、永遠の目標であり続けるでしょう。

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