マイケル・ファルケスガード

マイケル・ファルケスガード：フィリピン代表を支える守護神

マイケル・アクセル・バタイカン・ファルケスガード（Michael Aksel Bataican Falkesgaard）は、1991年4月9日生まれのデンマーク出身のプロサッカー選手です。現在はタイ・リーグ1のバンコク・ユナイテッドFCに所属し、ゴールキーパーとして活躍しています。デンマーク人の父親とフィリピン人の母親を持つ彼は、両国の二重国籍であり、国際舞台ではフィリピン代表としてプレーしています。

生い立ちと初期のキャリア

ファルケスガードは、デンマークの首都コペンハーゲン近郊のカストラップで生まれ育ちました。父親と兄の影響で幼い頃からサッカーを始め、5歳の時に地元のカストラップBKのユースアカデミーに入団。幼少期の憧れの選手は、デンマークの伝説的ゴールキーパーであるピーター・シュマイケルでした。

クラブでのキャリア

2010年、ファルケスガードはデンマークの名門クラブ、ブレンビーIFでプロとしてのキャリアをスタートさせました。その後、オーデンセBKへの移籍を経て正GKの座を獲得しますが、数試合後に前十字靭帯を損傷する重傷を負ってしまいます。怪我からの復帰後、FCミッティランに移籍しますが、出場機会を得ることはできませんでした。

2018年1月、ファルケスガードは新天地を求めてタイ・リーグ1のバンコク・ユナイテッドFCに移籍。ASEAN選手枠として登録され、加入初年度からその実力を発揮しました。リーグ戦で11試合のクリーンシートを達成し、チームのリーグ2位という好成績に大きく貢献しました。

代表でのキャリア

ファルケスガードは、かつてデンマークの世代別代表（U-18、U-20）でプレーした経験を持ちますが、A代表では母親の祖国であるフィリピン代表を選択しました。2018年3月に初めてフィリピン代表に招集され、同年開催されたAFFスズキカップ（東南アジアサッカー選手権）では、グループステージの東ティモール戦、タイ戦、インドネシア戦の3試合に出場。準決勝のベトナム戦1stレグにも出場しましたが、2ndレグは負傷のため欠場し、チームは準決勝で敗退しました。

その後、ニール・エザリッジがクラブでのプレーに専念するため代表から離脱したことを受け、ファルケスガードはAFCアジアカップ2019に臨むフィリピン代表の正GKとして活躍しました。彼の安定したセービングと的確な判断は、フィリピン代表の守備を大きく安定させました。

プレースタイルと評価

ファルケスガードは、190cmを超える恵まれた体格に加え、優れた反射神経とポジショニングセンスを兼ね備えたゴールキーパーです。ハイボールの処理能力が高く、セットプレーやクロスボールに対する安定感は抜群です。また、足元の技術も高く、後方からのビルドアップにも貢献することができます。チームメイトからの信頼も厚く、守備陣を統率するリーダーシップも持ち合わせています。

フィリピン代表の守護神として、ますます存在感を高めるマイケル・ファルケスガード。今後の彼の活躍から目が離せません。

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