マイケル・レッド

マイケル・レッド：不屈のシューティングガード

マイケル・ウェズリー・レッドは、オハイオ州コロンバス出身の元プロバスケットボール選手です。NBAのミルウォーキー・バックスを中心に活躍し、その卓越したシュート力でリーグを代表するスコアラーの一人として名を馳せました。サウスポーから放たれる正確なスリーポイントシュートは、彼の代名詞とも言えるでしょう。

大学時代とNBA入り

オハイオ州立大学で3年間プレイし、平均19.6得点6.2リバウンドを記録。1年目には平均21.9得点をマークするなど、早くからその才能を発揮していました。2000年のNBAドラフトにアーリーエントリーし、ミルウォーキー・バックスから2巡目全体43位で指名を受けNBA入りを果たします。ドラフト時の評価は決して高くありませんでしたが、彼はその後の活躍で周囲の評価を覆すことになります。

バックスでの躍進

ルーキーイヤーは出場機会に恵まれませんでしたが、2年目から徐々に頭角を現し始めます。エーススコアラーのレイ・アレンの控えとして、貴重な役割を果たし、平均得点を二桁に乗せ、得意の3ポイントシュート成功率は44.4%を記録し、リーグ8位にランクイン。2002-03シーズンには15.1得点を挙げ、3ポイントシュート成功率はリーグ2位にまで上昇しました。

2003-04シーズンには、チームがレイ・アレンなどの主力選手を放出したため、レッドにエースの座が託されます。彼はその期待に見事に応え、平均21.7得点を挙げる活躍を見せ、自身初のNBAオールスターゲーム出場を果たしました。この年以降、2017年にヤニス・アデトクンボがファン投票で選出されるまで、バックスからオールスターゲームに選出される選手は現れませんでした。さらに、オールNBAサードチームにも選出されるなど、名実ともにリーグを代表する選手としての地位を確立しました。

04-05シーズンは、自己最高の平均得点23.0得点を記録。シーズン終了後にはチームと大型契約を結び、エースとしての責任感を持ってプレイしました。

記録と怪我

2005-06シーズンも自己最高の平均得点(25.4得点)を記録し、プロ入り以来5年連続で平均得点を伸ばしました。チーム史上2人目となる1シーズン2,000得点以上(2,028得点)を記録するなど、その勢いは止まりませんでした。しかし、2006-07シーズン以降は、怪我に悩まされるようになります。2006-07シーズンは、11月11日のユタ・ジャズ戦でキャリアハイとなる57得点を記録しましたが、故障により53試合の出場に留まりました。

その後も怪我による低迷が続き、2011年にバックスを退団。2011-12シーズンはフェニックス・サンズでプレイしましたが、かつての輝きを取り戻すことはできませんでした。2013年11月6日に引退を表明し、古巣ミルウォーキー・バックスで引退式が執り行われました。

アメリカ代表としての活躍

2007年夏の北京オリンピック予選のアメリカ代表に選ばれ、チーム最多の29本の3Pシュートを成功させるなど、優勝に大きく貢献しました。

プレイスタイル

NBAを代表するスリーポイントシューターであり、独特のフォームから放たれる正確なシュートは、多くのファンを魅了しました。アウトサイドシュートだけでなく、ドライブインからの得点も可能で、全盛期にはリーグ屈指のスコアラーとされていました。

受賞歴

オールNBAチーム 3rdチーム (2003-04)
NBAオールスターゲーム出場（2004年）

マイケル・レッドは、怪我に苦しみながらも、その才能と努力で多くの人々を魅了した偉大なバスケットボール選手です。彼の記憶に残るプレイは、これからも語り継がれていくことでしょう。

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