マイナビ出版

マイナビ出版：出版とゲームの融合、多様なメディア展開

マイナビ出版は、日本の出版社であり、コンピュータゲームの開発と販売も手掛ける多角的な企業です。その歴史は、1973年に設立された毎日コミュニケーションズ（MYCOM、マイコミ）の出版事業にまで遡ります。毎日新聞社の系列企業としてスタートした毎日コミュニケーションズは、2011年に社名を株式会社マイナビに変更。その後、2015年10月1日、出版部門を分社化し、マイナビ出版が設立されました。現在では、マイナビの完全子会社として運営されていますが、毎日新聞社とは資本的な繋がりは薄くなっています。

出版事業：多様なジャンルの書籍と雑誌

マイナビ出版は、コンピュータ関連の書籍や雑誌を主力としていますが、その出版ジャンルは非常に多岐に渡ります。将棋や囲碁といった専門誌、料理などの実用書、地図や旅行ガイド、パズル雑誌など、幅広い読者層をターゲットにしています。特に、かつては東京地図出版（2012年にマイナビへ吸収合併）やインフォレスト（一部事業譲渡）といった企業との連携を通じて、そのジャンルを拡充してきました。

これまで、数多くの書籍や雑誌を刊行してきました。代表的なものとして、『Mac Fan』、『Web Designing』、『Digital Audio Fan』といったコンピュータ関連雑誌や、『日本プロ麻雀連盟BOOKS』、『マイナビ将棋BOOKS』といった専門性の高い書籍シリーズがあります。また、過去には『PCfan』、『CD-ROM Fan』など、パソコン黎明期を彩った雑誌も発行していました。

ゲーム事業：テーブルゲーム中心のソフト開発

マイナビ出版のゲームソフト開発は、出版事業との関連性が強く、将棋、囲碁、麻雀といったテーブルゲームを題材としたものが中心です。初期にはギャルゲーの開発も手掛けていましたが、現在は主に知育系やテーブルゲーム系のタイトルが多いです。代表的なシリーズとしては、『麻雀覇王シリーズ』や『最強東大将棋シリーズ』が挙げられます。これらは、PCやPlayStation、ニンテンドーDS、PSPなど、様々なプラットフォーム向けに開発・販売されてきました。

毎日新聞社との関係

毎日コミュニケーションズ発足当初は、毎日新聞社の系列企業でしたが、現在では資本関係は希薄です。しかしながら、過去には毎日新聞社と協力した出版物もあります。例えば、ニンテンドーDS用ソフト『最強の漢字ドリル5万問』では、毎日新聞社が出題に協力しています。一方、毎日新聞社の記事を書籍化する業務は、毎日新聞出版が行っており、マイナビ出版とは直接的な資本関係はありません。

まとめ

マイナビ出版は、その歴史と多様な事業展開を通じて、出版業界において独特の存在感を示しています。コンピュータ関連から専門誌、ゲームソフトまで、幅広いジャンルをカバーするその姿勢は、今後も多くの読者やユーザーに支持されることでしょう。 出版とゲームという異なる分野を融合させ、多様なメディアミックス展開を行うマイナビ出版の今後の動向に注目が集まります。

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