マイファミリー・ウェディング

マイファミリー・ウェディング

概要

『マイファミリー・ウェディング』（Our Family Wedding）は、2010年にアメリカ合衆国で製作されたロマンティック・コメディ映画です。監督はリック・ファミュイワが務め、主演はフォレスト・ウィテカー、アメリカ・フェレーラ、カルロス・メンシアら。本作は、アフリカ系アメリカ人の若い男性とメキシコ系アメリカ人の女性が結婚を決意したことから巻き起こる、両家の家族間の文化的な衝突や価値観の違いによる騒動を描いています。

ストーリー

物語の中心となるのは、互いに惹かれ合い、結婚を約束したマーカス・ボイドとルシア・ラミレスというカップルです。アフリカ系であるマーカスと、メキシコ系であるルシアは、それぞれの家族を招いて婚約の報告を行う食事会を設けます。しかし、この会食の場で、事態は予期せぬ展開を迎えます。

会に参加したマーカスの父ブラッドとルシアの父ミゲルは、実は以前に偶然のトラブルで出会っており、すでに険悪な関係になっていたのです。二人の父親は、再会するなり互いへの反感を露わにし、ブラッドの自由奔放な性格やラジオDJという職業、ミゲルの経営する自動車整備工場での仕事や保守的な考え方、そして何よりも両家の文化的な背景の違いからくる価値観の相違が、激しい口論の引き金となります。

結婚を控えたマーカス（コロンビア大学医学部卒で、ボランティアでラオスへ行く予定）とルシア（ロー・スクールを中退し、マーカスと共にラオスへ行くことを考えている）は、両家の和解を願いますが、二人の父親は事あるごとに対立を深めていきます。ブラッドはプレイボーイであり、離婚後に一人息子のマーカスを育てたという背景を持ちます。一方のミゲルは一家の主として厳格な態度をとりますが、妻ソニアは彼に女性として扱われないことに不満を募らせています。さらに、ルシアの祖母セシリアは、孫娘がメキシコ系以外の男性と結婚することにショックを受け、結婚への道のりにさらなる障壁が立ちはだかります。

両家の父親を中心とした家族間の確執は、結婚式の準備を進める上で様々な問題を引き起こし、コメディタッチで描かれます。互いの文化や伝統に対する理解の欠如、そして過去の出来事によるわだかまりが、物語の衝突軸となり、若い二人の門出に影を落とします。マーカスとルシアは、これらの家族間の騒動を乗り越え、無事に夫婦となることができるのかが描かれます。

キャスト

本作を彩る主要なキャストは以下の通りです。（括弧内は日本語吹替担当者）

ブラッド家（アフリカ系アメリカ人）
ブラッド・ボイド - フォレスト・ウィテカー（廣田行生）：マーカスの父。ラジオDJ。
マーカス・ボイド - ランス・グロス（田中宏樹）：ブラッドの息子。医師を目指している。
アンジェラ（アンジー） - レジーナ・キング（宮寺智子）：ブラッドの弁護士で友人。

ラミレス家（メキシコ系アメリカ人）
ミゲル・ラミレス - カルロス・メンシア（横島亘）：ルシアの父。自動車整備工場経営。
ソニア・ラミレス - ダイアナ・マリア・リーヴァ（山像かおり）：ミゲルの妻、ルシアの母。
ルシア・ラミレス - アメリカ・フェレーラ（冠野智美）：ミゲルとソニアの次女。
セシリア - ルーペ・オンティヴェロス（磯辺万沙子）：ルシアの祖母。

その他のキャストとして、アシュリー・マクフィー（シャニン・ソサモン）などが登場します。

評価

本作に対する批評家からの評価は概して厳しいものでした。映画批評集積サイトの「Rotten Tomatoes」では、87件のレビューに基づく評価のうち、好意的なものはわずか15%に留まり、平均点は10点満点中3.7点となっています。同サイトのコンセンサスは、「期待できる設定と才能ある出演者がいるにもかかわらず、薄っぺらで不自然な仕上がりになっており、その可能性をほとんど引き出せていない」と述べています。「Metacritic」でも、24件の批評に基づいた平均スコアは38/100点であり、多数の否定的な、または賛否混在の評価が寄せられました。

日本では劇場公開されませんでしたが、2011年8月3日にDVDが発売されています。

外部リンク

マイファミリー・ウェディング - allcinema
マイファミリー・ウェディング - KINENOTE
Our Family Wedding - オールムービー（英語）
Our Family Wedding - IMDb（英語）
Our Family Wedding - TCM Movie Database（英語）
* Our Family Wedding - Rotten Tomatoes（英語）

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