マイヨ・ロホ

マイヨ・ロホは、自転車ロードレース、ブエルタ・ア・エスパーニャにおいて、個人総合成績1位の選手に与えられる特別なジャージです。鮮やかな赤色が特徴で、レースのリーダーであることを示します。2009年以前は、マイヨ・オロと呼ばれる金色のジャージが使用されていました。

各ステージでの所要時間が加算され、その合計タイムが最も少ない選手が、マイヨ・ロホを着用する権利を得ます。このジャージは、日々のレースを終えるごとに、その時点での首位の選手へと引き継がれます。そして、最終ステージの終了時点でマイヨ・ロホを着ている選手が、ブエルタ・ア・エスパーニャの総合優勝者として讃えられるのです。

日本では「マイヨ・ロホ」という呼び方が一般的ですが、スペイン語版のウィキペディアでは「Jersey oro（ヘルセイ・オロ）」、「Jersey rojo（ヘルセイ・ロホ）」と表記されています。

マイヨ・ロホの色の変遷

マイヨ・ロホの色は、時代とともに変化してきました。当初はヘルセイ・ナランハ（オレンジ色）が使用されていましたが、その後、様々な色が採用されました。最も長く使用されたのは、ヘルセイ・アマリーニョ（黄色ジャージ）で、1955年から1976年、そして1978年から1998年までの合計41年間、選手たちは黄色いジャージを身にまとってレースを繰り広げました。

初めて袖を通した選手と最後の着用者

ブエルタ・ア・エスパーニャは、三大グランツールの中で唯一、開催初年度の1935年からリーダージャージが用意されていました。その最初のステージでマイヨ・ロホ（当時はオレンジ色）に袖を通したのは、アントワーヌ・ディニェフでした。そして、最後にこのジャージを着て表彰台に登ったのは、フスターフ・デロールです。

マイヨ・ロホは、ブエルタ・ア・エスパーニャの歴史と栄光を象徴する特別なジャージです。その色と意味は時代とともに変化してきましたが、常にレースの頂点を目指す選手たちの憧れであり続けています。

関連事項
ブエルタ・ア・エスパーニャ
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マリア・ローザ
世界選手権自転車競技大会
* マイヨ・アルカンシエル

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