マイルズ・ジュリー

マイルズ・ジュリー：総合格闘技のキャリアと軌跡

マイルズ・ジュリー (Myles Jury) は、アメリカ合衆国ミシガン州ヘイゼルパーク出身の総合格闘家です。1988年10月31日生まれ。幼い頃から格闘技に興味を持ち、13歳という若さで総合格闘技の世界に足を踏み入れました。

彼の格闘技のバックグラウンドは多岐に渡ります。テコンドー、ブラジリアン柔術、レスリングといった様々な格闘技を習得し、16歳からはボクシングも始めました。高校在学中にはアマチュア総合格闘技でデビューを果たし、格闘技への情熱を燃やしていました。オークランド・コミュニティ・カレッジに進学するも、格闘技に専念するため中退。その後はデトロイト動物園で働きながら、2008年にプロ総合格闘技デビューを果たしました。

彼のキャリアにおいて、リアリティ番組『The Ultimate Fighter (TUF)』への参加は重要な転換点となりました。まず、シーズン13ではブロック・レスナー率いるチーム・レスナーに所属。しかし、練習初日に前十字靭帯を負傷し、シーズン途中で脱落。それでも、彼はダナ・ホワイトとの再挑戦の約束を交わし、格闘技への強い意志を見せつけました。

シーズン15では、ドミニク・クルーズ率いるチーム・クルーズに所属し、ライト級トーナメントに出場。1回戦でアル・アイアキンタと対戦し、判定負けを喫しました。惜しくも敗退したものの、その試合はシーズンベストバウトに選出され、彼の高い実力と魅力的なファイトスタイルが評価されました。

TUFでの経験を経て、ジュリーはUFCに参戦。2012年6月1日、The Ultimate Fighter 15 Finaleでクリス・サーンダースと対戦し、ギロチンチョークで一本勝ちを収め、UFCデビュー戦を飾りました。その後もUFCで活躍し、ディエゴ・サンチェス、五味隆典といった強豪選手を相手に勝利を収めました。しかし、2015年1月3日、ライト級ランキング4位のドナルド・セラーニに判定負けを喫し、キャリア初の黒星を経験。さらに同年12月にはフェザー級に転向しますが、チャールズ・オリベイラに敗れ、苦しい時期を過ごしました。

その後、Bellatorに移籍。2019年9月、Bellator初参戦ではベン・ヘンダーソンに判定負けを喫するも、2020年8月にはジョージ・カラカニヤンに判定勝ち。彼は現在もBellatorで活躍を続けています。

2013年にはブラジリアン柔術黒帯を授与され、その高い技術レベルと総合的な格闘能力を証明しています。マイルズ・ジュリーは、様々な困難を乗り越え、持ち前の技術と精神力で総合格闘技の世界で戦い続けている、まさにベテラン格闘家と言えるでしょう。彼の今後の活躍にも期待が高まります。

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