マイ・ブルー・ヘブン (映画)

『マイ・ブルー・ヘブン』（My Blue Heaven）は、1990年に公開されたアメリカ合衆国のコメディ映画です。ハーバート・ロスが監督を務め、ノーラ・エフロンが脚本を手掛けました。主演はスティーヴ・マーティン、リック・モラニス、ジョーン・キューザック、メラニー・メイロン、ビル・アーウィン、キャロル・ケイン。スティーヴ・マーティンとリック・モラニスは、本作で3回目の共演を果たしています。

撮影は主にカリフォルニア州のサンルイスオビスポとその周辺地域で行われ、一部のシーンはサンディエゴで撮影されました。映画のタイトルは、同名の楽曲から取られており、ファッツ・ドミノによる録音がテーマソングとして使用されています。

ストーリー

マフィアファミリーのヴィニー・アントネッリは、証人保護プログラムを受けることになり、妻のリンダと共にFBI捜査官のバーニー・クーパースミスに連れられて田舎へと移り住みます。ヴィニーはトッド・ウィルキンソンという新しい名前を与えられますが、リンダはヴィニーに愛想を尽かして家を出て行ってしまいます。

一方、バーニーは住居詐欺に関する書類の作成に追われる同僚のカービィと雑談しながら、本部でボスから裁判での証言を重要視するよう注意を受けます。バーニーとカービィは、退屈な書類処理作業に飽き足らず、おとり捜査への参加を夢見ていました。帰宅したバーニーは、妻でセラピストのマーガレットが患者と不倫していることを知り、さらに彼女がウィチタへ行くことを告げられます。

一般市民としての生活に馴染めないヴィニーは、犯罪行為を繰り返し、自動車窃盗で逮捕されてしまいます。事件を担当する地方検事補のハンナ・スタブスは、ヴィニーの主張に納得せず追及しますが、バーニーが現れ、彼が証人保護プログラムで保護されていることを明かします。ハンナはヴィニーの釈放に納得しませんが、バーニーは裁判での証言が重要であることを主張し、ヴィニーは自由の身となります。感謝祭に子供たちを元夫の家へ送ったハンナは、孤独から酒を飲み、飼っている亀を処分してしまうという悲劇に見舞われます。

ある日、バーニーはカービィに巻き込まれ、カード詐欺を企む男のおとり捜査に参加することになります。その男は、なんとヴィニーでした。ヴィニーはスーパーでハンナに声をかけ、ペットショップまでついて行きます。そこでハンナは新しい亀を買い、ヴィニーは犬を買うと言って店に残ります。ペットショップの店主ビリー・スパロウはヴィニーの旧友で、二人は近況を語り合います。店から出てきたヴィニーを待ち構えていたバーニーは、彼をバーに連れて行き、カード詐欺をしないよう警告します。その後、ヴィニーは証人保護プログラムを受けている仲間たちと会食し、生活が保証されるのは証言の日までだと聞かされ、裏稼業を再開することを決意します。

キャスト

スティーヴ・マーティン
リック・モラニス
ジョーン・キューザック
メラニー・メイロン
ビル・アーウィン
キャロル・ケイン

スタッフ

監督：ハーバート・ロス
脚本：ノーラ・エフロン
製作：ハーバート・ロス、アンシア・シルバート
製作総指揮：ノーラ・エフロン、ゴールディ・ホーン、アンドリュー・ストーン
撮影監督：ジョン・ベイリー
音楽：アイラ・ニューボーン

本作は、証人保護プログラムというシリアスな状況を背景に、ヴィニーとバーニーという対照的なキャラクターの交流をコミカルに描いています。音楽も効果的に使用されており、映画を盛り上げています。

もう一度検索