マガリ

囲碁における「マガリ」とは

囲碁における「マガリ」とは、すでに盤上にある自分の石から、曲がるように打つ手のことを指します。動詞では「マガる」、漢字では「曲がる」と表記されます。マガリは、石の連結を強化したり、相手の石の動きを制限したりするために使われる、基本的ながらも非常に重要なテクニックです。

マガリの基本的な打ち方

例えば、下図の黒1のように、既存の黒石から見て曲がるように打つ手が「マガリ」です。



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●　１



この図では、黒1のマガリによって、黒石の連なりが強化されています。

マガリの別の表現

マガリは、その形状や目的によって「オサエ」や「オサエコミ」と表現されることもあります。これらの用語は、マガリが相手の石の動きを封じる意味合いを強調する際に用いられます。

マガリの急所

マガリは、時に戦局の急所となることがあります。たとえば、下図の黒1のマガリは、白石の動きを制限する重要な一手です。一方、白2のマガリは、aの点が空いた「アキ三角」という効率の悪い形になっており、良い手とは言えません。


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●１　２
a


このように、マガリを打つ際には、その効果を十分に考慮し、状況に応じた適切な判断が求められます。

関連用語

トビマガリ

曲がった形に飛ぶ手は「トビマガリ」と呼ばれます。下図の黒1のように、石が曲がりながら跳躍するような打ち方は、盤面を広く使う際に有効です。


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●　１

千両マガリ

両者の勢力が接する箇所など、戦略的に非常に重要なマガリを「千両マガリ」と表現します。千両マガリは、その一手によって戦局が大きく動く可能性を秘めており、慎重な判断が必要です。

実戦でのマガリの活用

マガリは、囲碁の序盤、中盤、終盤のあらゆる局面で活用されるテクニックです。序盤では、自分の石の地盤を固めるために、中盤では、相手の石の侵入を防ぐために、終盤では、最後の詰めに使われるなど、状況に応じて多種多様な役割を果たします。

まとめ

マガリは、囲碁の基本的な打ち方の一つでありながら、その活用法は奥深く、局面を左右する重要な要素です。マガリを理解し、効果的に使うことで、囲碁の腕前を向上させることができるでしょう。

参考資料

• - 「囲碁用語小事典」（日本棋院）

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