マキキ聖城教会とは？意味をやさしく解説

マキキ聖城基督教会の紹介

マキキ聖城基督教会は、ハワイ州ホノルルにあるプロテスタントのキリスト教会です。この教会は、アメリカ合衆国のオアフ島、ペンサコラ通りに位置しています。設立は1904年で、日本からハワイに移住した牧師、奥村多喜衛によって始まりました。教会の現在の建物は1932年に完成し、その外観は奥村牧師が故郷の高知県にちなんで、高知城の天守を模してデザインされています。

教会は現在も多くの日本人信者に訪れられ、またハワイ・リバイバル・ミッションとの密接な関係を持っており、新城教会からも多くの信徒が参加しています。

歴史の背景

奥村多喜衛は高知県出身であり、大阪教会の宮川経輝から洗礼を受け、同志社神学校を卒業した後に、1894年にハワイに渡航しました。彼はハワイで日系移民への宣教活動を開始し、これから教会の発展が始まります。特に、日系移民の信者が増加するにつれて、教会への関心も高まり、1932年には新たな会堂が完成しました。

しかし、太平洋戦争中には多くの日系移民が迫害され、教会も困難に直面しました。それでも教会は信仰を守り続け、弾圧に屈することはありませんでした。戦後になると、信徒数は再び増加し、白人移民の信者も参入するようになります。中でも、本山ジュリア春江という日系人信者は、後に日本に渡って様々なキリスト教団体を設立し、京都や奈良などでも活発な伝道活動を行います。

1983年には、彼女が設立した福音交友会岸和田聖書教会で牧師を務めていた黒田朔氏が、マキキ聖城基督教会の牧師として招かれました。その後、黒田氏は2012年に清和女子中学校・高等学校の校長に就任しますが、2017年には退職することとなります。その後は、ウェイン・イバラ氏と藤浪義孝氏が現在の牧師として教会を導いています。

現在の活動と信者

マキキ聖城基督教会は、現在も多くの活動を展開しており、日本人信者にとって重要な信仰の場となっています。教会は礼拝やイベント、地域活動を通じて信徒の結束を図り、信仰を深めるためのサポートを行っています。また、海外との連携や地域コミュニティとの交流も重視しており、ハワイ独特の文化と結びついた活動を行っています。教会に訪れる人々は、信仰の交流だけでなく、共同体の一員としての連帯感も味わっています。

参考文献

- 中川芙佐『土佐からハワイへ ─奥村多喜衛の軌跡─』「奥村多喜衛とハワイ日系移民展」実行委員会、2000年

外部リンク

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