マグダレナ・フォシュベリ

マグダレナ・フォシュベリ（Magdalena "Magda" Forsberg、1967年7月25日 - ）は、スウェーデン、ヴェステルノールランド県クラームフォシュ市Ullånger出身の元クロスカントリースキー、バイアスロン選手です。

1980年代後半から1990年代前半にかけてはクロスカントリースキー選手として、1990年代から2000年代にかけてはバイアスロン選手として国際舞台で活躍しました。1996年には、同じくバイアスロン選手であるヘンリック・フォシュベリと結婚しました。旧姓はヴァリンです。

クロスカントリースキー選手として

1987年、ノルディックスキー世界選手権のリレーで銅メダル獲得に貢献し、その才能を世界に示しました。1988年にはクロスカントリースキー・ワールドカップにデビューを果たし、3月27日の10kmフリー走法で2位に入賞しました。これは彼女にとってワールドカップにおける自己最高位となります。

その後も、1989年ノルディックスキー世界選手権では10km18位、15km17位、30km10位、リレーでは4位、1991年ノルディックスキー世界選手権リレーでは6位、1992年のアルベールビルオリンピックでは15km26位、30km34位、リレー7位という成績を残しました。

バイアスロン選手として

1993年、フォシュベリはバイアスロン競技へ転向します。その才能は新たな舞台でも開花し、1995年1月21日にはスプリント種目でバイアスロン・ワールドカップ初勝利を飾りました。

1996年のバイアスロン世界選手権7.5kmスプリントで銅メダルを獲得すると、翌1997年の世界選手権ではスプリント銅メダル、10kmパシュートと15km個人では金メダルを獲得しました。1996-1997シーズンにはワールドカップ総合優勝を達成し、バイアスロン界におけるトップアスリートとしての地位を確立しました。

1998年長野オリンピックではバイアスロンだけでなくクロスカントリースキーにも出場（リレー8位）しました。同年、バイアスロン世界選手権のパシュートでも金メダルを獲得し、ワールドカップ総合2連覇を達成しました。

1999年世界選手権ではパシュート銀、12.5kmマススタート銅メダルを獲得し、1998-1999シーズンにはワールドカップ総合3連覇を成し遂げました。

2000年世界選手権では金メダルと銅メダルを1個ずつ獲得、ワールドカップでは総合4連覇を達成しました。

2001年の世界選手権では15km個人と12.5kmマススタートで金メダル、10kmパシュートで銅メダルを獲得し、ワールドカップ総合では5連覇となりました。

2002年ソルトレイクシティオリンピックでは2個の銅メダルを獲得し、ワールドカップでは総合6連覇という前人未到の記録を打ち立て、このシーズン限りで現役を引退しました。ワールドカップ通算42勝という記録も保持しています。また、スウェーデン・ラジオ主宰によるRadiosportens Jerringpris賞を4度受賞しています。

引退後、2006年4月には4年ぶりに競技に参加し、4月2日のスウェーデン選手権でアンナ＝カリン・オロフソンと組んだリレーで優勝しました。

マグダレナ・フォシュベリは、クロスカントリースキーとバイアスロンの両方で世界トップレベルの選手として活躍し、数々の輝かしい成績を残しました。その功績は、スウェーデンだけでなく、世界のスポーツ界に大きな影響を与えています。

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