マコーミック病院

マコーミック病院は、タイ北部チェンマイ県ムアンチエンマイ郡に位置する、タイ国キリスト教団が運営する私立総合病院です。400床の病床数を有し、集中治療室（ICU）や冠状動脈疾患集中治療室（CCU）を備えているほか、小児科医や産科医も常勤しており、幅広い医療ニーズに対応しています。CTやMRIといった高度な医療機器も導入されており、血液透析も可能です。救急車も保有し、救急救命治療にも対応できる体制が整っています。

歴史

マコーミック病院の歴史は、1888年にアメリカ合衆国長老派宣教団によってピン川西岸に設立された8床の病院に遡ります。当初は小さな病院でしたが、1920年に宣教団のコート医学博士（E.C. Cort）が現在の場所に新病院を建設し、「マコーミック病院」と命名しました。この名前は、建設資金を寄贈したサイラス・マコーミック婦人を顕彰したものです。

1929年には、マヒタラーティベートアドゥンラヤデートウィクロム＝プラボーロムラーチャチャノック太上王（ラーマ9世の父）が勤務したという歴史もあります。1949年に米国長老派宣教団は病院経営をタイ国キリスト教団所属財団に委託し、それ以降はタイ人による経営が行われています。現在も私立総合病院として、地域医療に貢献しています。

系列クリニック

マコーミック病院は、地域医療を支えるため、北タイの4箇所に系列クリニックを展開しています。

ラムプーン県ムアンラムプーン郡
チェンマイ県チョームトーン郡
チェンマイ県メーテーン郡
チェンマイ県サーラピー郡

これらのクリニックを通じて、地域住民への医療アクセスを向上させています。

国際対応

マコーミック病院では、多くの医師が英語でのコミュニケーションが可能ですが、日本語通訳は常駐していません。外国人患者の受け入れにも積極的に取り組んでいますが、言語サポートについては事前に確認が必要です。

まとめ

マコーミック病院は、130年以上の歴史を持つ、タイ北部を代表する私立総合病院です。質の高い医療を提供し、地域住民の健康を支えるとともに、国際的な医療ネットワークにも貢献しています。系列クリニックを含めた地域医療への貢献は大きく、これからも重要な役割を担っていくと考えられます。

参考文献

* マコーミック病院（タイ語・英語）外部リンク

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