マゴメド・トゥシャエフ

マゴメド・トゥシャエフ（Magomed Salaudinovich Tushaev、1986年2月23日 - ）は、ロシア連邦チェチェン共和国出身の軍人であり、チェチェン首長の補佐役を務めていました。彼は、カディロフツィと呼ばれる部隊の指揮官としても知られています。

経歴

トゥシャエフはセルノヴォーツクの学校を卒業後、マハチカラで金融と法律を学びました。その後、カディロフツィの一員となり、機動隊および特殊部隊SOBRの隊員を経て、ロシア連邦国家親衛隊の4156部隊の隊長に昇進しました。2017年12月からは、カディロフツィの司令官として部隊を率いていました。

人物

トゥシャエフは、チェチェンにおけるLGBTに対する深刻な人権侵害に関与した人物として知られています。同性愛者であると疑われた数十名の男性を拉致し、拷問にかけたことが報告されています。これらの行為は、チェチェンで「反同性愛粛清」と呼ばれ、国際的な非難を浴びました。

2022年、ロシアによるウクライナ侵攻において、トゥシャエフは部隊を指揮していました。ウクライナの通信社と大統領府は、ウクライナ国家親衛隊の兵士によって殺害されたと発表しました。しかし、チェチェンの指導者ラムザン・カディロフは、トゥシャエフの生存を主張し、事実関係を巡って対立しました。その後、5月30日には、BBCのロシア支局がトゥシャエフの生存を確認したと報じ、情報が錯綜しました。

脚注

トゥシャエフの生死に関する情報は、現在も確定していません。
LGBTに対する人権侵害に関与した疑いがあり、国際社会から非難されています。

関連項目

* 2022年ロシアのウクライナ侵攻で死亡したロシア軍高級将校の一覧

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