マサ子さん

マサ子さんの歴史と活動

マサ子さんは日本のガールズバンドとして、1986年に結成されました。メンバーは姉妹ボーカルユニットのマユタンとサブリナから構成され、ナゴムレコードに所属していました。彼女たちの音楽スタイルは、ニュー・ウェイヴと電波系が融合したもので、特に脱力した歌詞や楽曲が特徴です。バンド名は「マユタン」と「サブリナ」の頭文字が由来であり、実際のメンバーには「マサ子」という名前のメンバーはいませんでした。

来歴

1989年、彼女たちはTBSテレビの深夜番組『三宅裕司のいかすバンド天国』に初出演し、バート・バカラックの楽曲「雨にぬれても」に日本語の歌詞をつけた「雨にヌレテモいーや」を披露しました。この曲は特に、メインボーカルのマユタンが歌う「ヘンな日だなぁ～」というフレーズで笑いを誘い、審査員たちからも高評価を得ました。彼女たちは「不思議少女系バンド」とも称され、独特の世界観で一世を風靡しました。

1989年にはヒナタレコォドから発売されたオムニバスカセットブック「東京ダダイズム」に参加し、同年の10月には1stアルバム「つちのこ男爵」をリリースしました。1990年1月の「輝く!日本イカ天大賞」ではベスト・コンセプト賞を受賞し、このイベントには後にいくつか出演しました。続いて、1990年3月には1stEP「ムウ＝ミサ」を発表し、1991年には渋谷SEED HALLで第1回プロデュース公演「PINHOLE HEAVEN or DOT HEAVEN」を行っています。

イカ天終了後は正式に解散することなく1993年にバンド活動を終了しました。その後、マユタンとサブリナは再び姉妹ユニットとしてライブイベントやナレーションなどに出演しますが、1994年にサブリナが病気で逝去したことにより、活動は一時休止します。

マユタンの多才な活動

サブリナの死後、マユタンは音楽だけでなく、漫画家の岡崎京子のアシスタントとしても活動を続けました。また、NHK教育テレビ番組『うたってオドロンパ』に楽曲を提供し、アニメ『学校のコワイうわさ 花子さんがきた!!』では声優として花子さん役を演じました。彼女は原平真貴雄名義で渋谷パルコのフリーペーパー『GOMES』が主催するGOMES漫画グランプリで大賞を受賞するなど、様々な才能を発揮しました。

2022年には「マサ子さん温故知新YEAR」をテーマに、マサ子さん1/2名義でアルバム「Unfinished COVERS」を発表し、新たな音楽の旅を続けています。

メンバー紹介

• - マユタン（ボーカル）: 東京都出身の劇画家の娘であり、グラフィックデザインを学びました。『イカ天』出演後もマルチに活躍し、現在はまゆたん名義で活動しています。
• - サブリナ・ブルネイ（ボーカル、1994年没）: マユタンの姉で、早川早帆子という本名を持っています。26歳で亡くなるまで、多くの舞台に出演しました。
• - カナム（大正琴、2005年没）: バンド活動以外でも漫画アシスタントとして活動していました。
• - ウイカ（ベース）: 2013年のイカ天復活イベントに参加しました。
• - ピート様（キーボード）: 田中ケムマキという別名でも知られています。
• - ケビ山りよ子（ドラムス）: 別名はさけびまことで、多才な活動を行っていました。

ディスコグラフィー

マサ子さんは、数々の作品をリリースし、参加作品も含めて多くのアーカイブがあります。彼女たちの音楽は、今でも多くのファンに愛され、評価されています。

まとめ

マサ子さんはその独特な音楽性と個性的なキャラクターで、平成初期の日本の音楽シーンに多大な影響を与えました。彼女たちの活動は今でも話題に上がり、音楽界の遺産として残り続けています。

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