マザーファッカー

マザーファッカー (Motherfucker) とは

マザーファッカー（mother-fucker, motherfucker）は、英語圏、特に北米で用いられる非常に強い侮蔑語です。直接的な意味は、母親と近親相姦を行う者を指しますが、そこから派生して、相手を激しく侮辱する言葉として使われます。しかし、スラングとして、信じられないほど素晴らしい状況や相手に対して、ある種の興奮や感嘆を込めて用いられることもあります。

語源と意味

この言葉の文字通りの意味は、母親と性的関係を持つ者ですが、実際にそのような行為を指すよりも、相手を強くののしる際に用いられます。「（母親を犯してしまう程の）クソ野郎」「下衆野郎」といった意味合いが込められており、英語圏では最上級の侮辱表現として認識されています。1889年には、テキサス高裁の記録に形容詞として“motherfucking”が使用された初期の例が確認されています。

使用例

マザーファッカーは、相手を侮辱する言葉として、あらゆるメディアで使用が禁止されています。しかし、日常会話やスラングとしては、以下のような形で使用されることがあります。

侮辱表現として: 相手を強く非難したり、罵倒したりする際に用います。「このマザーファッカー！」のように使われます。
感嘆詞として: 信じられないような出来事や、素晴らしいものを見たときに、驚きや興奮を表すために使用します。「なんてマザーファッカーな（素晴らしい）プレイだ！」のように使われます。

インターネットスラング

インターネット上では、マザーファッカーは以下のような省略形で使われることがあります。

mofo
mf
mofu
mf'er

これらの省略形は、フォーマルな場を避け、よりカジュアルなコミュニケーションで使用されます。

関連語

近親相姦
母開（ははつび） - 日本語での同義語
ファザーファッカー
ブラザーファッカー、シスターファッカー
アンクルファッカー、アントファッカー
コズインファッカー
練マザファッカー

ポップカルチャーにおける使用例

マザーファッカーは、音楽や映画などのポップカルチャーにも登場することがあります。ただし、放送禁止用語であるため、歌詞や台詞では伏字や別の表現に置き換えられることがあります。

プリンス - 「Sexy M.F.」という楽曲があり、M.F.はMotherfuckerの略といわれています。
MC5 - 「Motherfucker」というタイトルの代表曲があります
THE POGO
マインドレス・セルフ・インダルジェンス - 「Stupid MF」という曲がある。MFは“Motherfucker”の略。
ザ・リーサルウェポンズ - 「きみはマザーファッカー」という曲があります。
桐生ココ - 「Weather Hackers☆」という曲のメイン歌詞のサビにこの単語（規制済み）が出てくる。
ブルーノ・マーズ - 「Treasure」という楽曲の冒頭で「なんてセクシーなんだい」という意味合いで使われる。
プレデター
J (ミュージシャン) - 1990年代のLUNA SEAで使用していたESP製のベースに「Wake Up Motherfucker」と書かれていた。


このように、マザーファッカーは、強い侮辱の意味を持つ一方で、スラングとして様々なニュアンスで使用される言葉です。使用する際には、相手や状況を考慮し、慎重に判断する必要があります。

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