マシュー・ニールセン

マシュー・ニールセン：バスケットボール界の輝かしいキャリアと指導者への転身

マシュー・ニールセン（Matthew Nielsen、1978年2月3日 - ）は、オーストラリア・シドニー出身の元プロバスケットボール選手であり、現在は指導者として活躍しています。現在は、NBAの強豪チームであるサンアントニオ・スパーズのアシスタントコーチを務め、チームの勝利に貢献しています。

プロキャリア

ニールセンは、シドニー郊外のペンリスで育ち、セントメアリーズ高校に通いました。1995年には、シドニー・キングスの育成選手としてトレーニングを受けるために、週3回早退する必要がありました。17歳でキングスの2試合に出場した後、1996年にオーストラリア国立スポーツ研究所に通うためにキャンベラに移りました。

1997年、ニールセンはシドニー・キングスに復帰し、NBL（ナショナル・バスケットボール・リーグ）のルーキー・オブ・ザ・イヤー賞を受賞しました。その後、キングスで7シーズンプレーし、2003年と2004年にはチームをチャンピオンシップ優勝に導きました。キングスでの9シーズンで、244試合に出場し、1試合平均17.5ポイント、8.0リバウンド、2.6アシスト、1.0スティール、1.5ブロックという素晴らしい成績を記録しました。

2004年からはヨーロッパに渡り、ギリシャ、リトアニア、スペイン、ロシアの強豪クラブでプレーしました。PAOKテッサロニキ（ギリシャ）、リエトゥヴォス・リータス（リトアニア）、バレンシア（スペイン）、オリンピアコスBC（ギリシャ）、BCヒムキ（ロシア）などで活躍し、ヨーロッパのバスケットボール界でもその名を轟かせました。

2013年10月10日には、シドニー・キングス25周年記念チームに選出され、キングスにおける彼の功績が改めて称えられました。

ナショナルチームでの活躍

ニールセンは、オーストラリア代表としても輝かしい実績を残しています。1997年のFIBAアンダー21世界選手権では、オーストラリアのジュニア代表チームの一員として金メダルを獲得しました。また、シニア男子オーストラリア代表としても、2001年のグッドウィルゲームズ、2003年と2005年のFIBAオセアニア選手権で金メダルを獲得しました。さらに、2004年、2008年、2012年のオリンピックにも出場し、オーストラリア代表として世界の舞台で活躍しました。

コーチングキャリア

現役引退後、ニールセンは指導者の道へ進みました。2013-14シーズンには、NBLのパース・ワイルドキャッツのアシスタントコーチを務めました。2014年には、NBAサマーリーグ終了までの契約で、サンアントニオ・スパーズのコーチングスタッフに加わり、選手の育成に携わりました。

2015年7月29日、パース・ワイルドキャッツにアシスタントコーチとして復帰し、2015-16シーズンに向けてチームを指導しました。ワイルドキャッツでは、4シーズンで3回のチャンピオンシップ優勝を経験し、その手腕を発揮しました。2019年4月10日、ニールセンは米国でのコーチングの機会を追求するためにワイルドキャッツを離れました。

2019年11月5日、NBAゲータレード・リーグのオースティン・スパーズのアシスタントコーチに就任し、2020年11月10日にはヘッドコーチに昇格しました。そして、2021年9月8日、念願のNBAチームであるサンアントニオ・スパーズのアシスタントコーチに任命され、現在に至ります。

また、2020年12月8日には、ブライアン・グールジアン監督の下、オーストラリアのシニア男子代表チームのアシスタントコーチにも任命され、代表チームの強化にも貢献しています。

選手として、そして指導者として、バスケットボール界に多大な貢献をしてきたマシュー・ニールセン。今後の活躍にも目が離せません。

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