マシーナ

マシーナ（Machina）

マシーナは、アメリカ合衆国アーカンソー州リトルロックで活動するバンドで、2005年に結成されました。その名前の由来はラテン語の“デウス・エクス・マキナ”にあり、「絶望的な状況でも神の力を借りて乗り越える」という意味が込められています。このバンド名は一般には「マキナ」や「マシナ」と発音されますが、彼らは「マシーナ」と呼ばれています。

バンドの始まりは、ギタリストのジョン・ルコンプとボーカリストのフィル・タイラーが、アコースティック・ユニットとして活動することからでした。彼らは当初、一時的な関係でスタートしましたが、次第に互いの音楽的な影響を受け合い、共作を開始することに合意しました。二人の異なる音楽性に基づく信頼関係は、マシーナの創造的な基盤となります。その後、ベーシストのサッド・エイブルズとドラマーのロッキー・グレイが加わり、4人組のバンドとして本格的に活動を展開していきました。

マシーナの音楽スタイルは、フィル・タイラーが影響を受けた90年代のグランジやヒップホップ、さらにジョン・ルコンプが好むメタルの要素を融合させたものです。このように多様な音楽的背景が重なることで、彼らは激しさと神秘さを兼ね備えたエレクトロニックなサウンドを生み出しています。

2007年8月、彼らは初のEP『MACHINA』をリリースし、アーカンソー州を中心にアメリカでの初ツアーを実施しました。この初めてのツアーはバンドの名を広めるきっかけとなりました。さらに、2008年には有名なロックバンド、モトリー・クルーのギタリスト、ミック・マーズとのコラボレーションも果たし、「Save You」という曲を制作しましたが、リリースには至っていません（2013年時点）。

2012年10月には、Rogue Records Americaと契約し、デビューアルバム「To Live and Die in the Garden of Eden」をデジタルおよびCD版でリリースしました。このアルバムは、彼らの音楽性をより多くのリスナーに届けることに成功しました。同年11月、バンドは3週間にわたるツアーを行い、アメリカ国内の16ヶ所を巡りました。このツアーの模様はドキュメンタリー番組「The Making of Rockstars」によって取材され、撮影が行われました。この番組は2013年末から全米で放送予定です。

バンドの代表的なミュージックビデオとしては「Crown」と「Tranquility」があり、視聴者に彼らの音楽と視覚を通しての表現力を伝えています。マシーナは、リトルロックから出発した彼らの音楽の旅を続けており、今後の活動にも注目が集まっています。

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