マジックキャッスル (競走馬)

マジックキャッスル

マジックキャッスル（欧字名: Magic Castle）は日本の競走馬で、2017年3月3日に誕生しました。この馬は特に2021年の愛知杯での勝利が際立っており、その成績から競馬界での存在感を示しました。馬名の「マジックキャッスル」は「魔法の城」という意味を持ち、彼女のキャリアとストーリーにぴったりの名前です。

戦績

2歳（2019年）

マジックキャッスルは2019年の7月13日、福島競馬場で行われた新馬戦でデビューしました。このレースでは、戸崎圭太騎手が鞍上で、当時主流の中団を追走し、直線で見事な脚を披露。最終的にはミコハーンに4馬身の差をつけて勝利しました。

その後、9月29日に中山競馬場で開催されたサフラン賞（1勝クラス）に出走し、好位をキープして一旦は先頭に立ったものの、マルターズディオサにクビ差で敗れ2着。また、11月2日のファンタジーステークスでもレシステンシアに次ぐ2着となり、2歳シーズンを締めくくりました。

3歳（2020年）

3歳シーズンは、2月15日のクイーンカップからの始まりとなりました。後方を追走し、最後の直線で猛追を見せるも、またもやクビ差で2着にとどまりました。4月の桜花賞では見せ場もなく12着、続く優駿牝馬では5着と、厳しいレースが続きました。

秋に入ると、9月12日の紫苑ステークスで4着、10月には秋華賞に出走。このレースではデアリングタクトをマークしながら中段から追走し、最後の直線で脚を伸ばして2着入線。これを機に、休養に入ることになりました。

4歳（2021年）

2021年は、1月16日に愛知杯で2番人気として出走しました。このレースでは、先行馬を見ながら中団の少し後ろで待機し、最後の直線で先に抜け出したランブリングアレーを差し切って重賞初制覇を果たしました。この勝利が彼女のキャリアを大きく変えることになりました。

その後、阪神牝馬ステークスやヴィクトリアマイルなどのレースに出走するも、上位入賞には至らず、特に府中牝馬ステークスでは大敗を喫しました。

5歳（2022年）

5歳シーズンの幕開けは愛知杯でしたが、ここでは9着と惨敗。その後のレースも不調が続き、最終レースとなったクイーンステークスで13着。これを経て、2022年8月21日付けでJRA競走馬登録を抹消され、現役を引退しました。引退後は北海道千歳市の社台ファームにて繁殖牝馬として新たな道を歩むこととなります。

血統表

母馬ソーマジックは2008年にアネモネステークス勝ち馬であり、桜花賞では3着に入った実績があります。彼女の兄弟にはソーヴァリアント（父オルフェーヴル）が2021年・2022年チャレンジカップを制したこと、また半妹ソーダズリング（父ハーツクライ）は2024年京都牝馬ステークスで勝利したこともあり、血統的には有名な競走馬の一員となっています。

マジックキャッスルはその成績を残しつつ、今後の繁殖牝馬としての活躍も期待されています。

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