マスカレードボール

マスカレードボール

マスカレードボール (欧字名: Masquerade Ball) は、[2022年]]3月2日に日本で誕生した牡馬の[競走馬。馬名の由来は「[仮面舞踏会]]」であり、その名の通り華やかなデビューを飾った。現役中に[共同通信杯（2025年、GIII）を制し、重賞勝ち馬となっている。

競走生活

2歳 (2024年)

マスカレードボールは、[2024年]]8月11日に[新潟競馬場の芝1600メートルで行われた2歳[新馬]]戦で、キャリアの第一歩を踏み出した。このデビュー戦では、[戸崎圭太騎手を鞍上に迎え、単勝1.6倍という圧倒的な支持を集め、1番人気に推された。スタートは五分に出た後、道中は馬群の後方4番手に位置を取りレースを進めた。直線に入るとスムーズに外へ持ち出し、残り400メートル地点から一気に加速。鋭い脚で先行馬たちをごぼう抜きにし、鮮やかなデビュー勝ちを飾った。

2戦目には、アイビーステークスを選択した。この一戦は、後に活躍する素質馬が集まる注目の一戦であり、父にキタサンブラックを持つピコチャンブラックや、オークス馬ノームコアの仔シルバーレインといった有力馬が人気を集める中、本馬は3番人気の評価となった。レースでは、スタート直後にやや折り合いを欠く場面も見られたものの、積極的に3番手という前目の位置で追走した。直線では内ラチ沿いを選択し、先に抜け出しを図るシルバーレインを捉えると、外から伸びてきたピコチャンブラックとの激しい叩き合いに持ち込んだ。この競り合いを力強く制し、1馬身半の差を付けて無傷の2連勝を達成した。

デビューからの連勝で注目を集め、次走には初の重賞、そしてGIの舞台となるホープフルステークスへの挑戦を選んだ。このレースでも、東京スポーツ杯2歳ステークス勝ち馬クロワデュノールや、札幌2歳ステークスを制したマジックサンズ、そして前走で鎬を削ったピコチャンブラックといった強敵が出走しており、本馬は彼らに続く4番人気の評価で臨んだ。レースでは、道中を馬群の後方集団で静かに進めた。3コーナーから鞍上が促して仕掛けを開始し、4コーナーでは一時的に伸びを見せたものの、直線に入ってからの決め手を欠き、結果は11着と初めての敗戦を経験した。

3歳 (2025年)

3歳シーズンは、クラシックへ向かう上で重要な前哨戦である共同通信杯を初戦として始動した。このレースでは、新たに手綱が坂井瑠星騎手に委ねられた。単勝では1番人気に推されたものの、前走でクロワデュノールやサトノシャイニングと接戦を演じたレッドキングリーや、函館2歳ステークスの勝ち馬サトノカルナバルなど、多くの有力馬が出走しており、ハイレベルな一戦となった。レースでは、道中を3番手という好位につけ、先頭グループを射程圏に入れながら虎視眈々と機会を伺った。直線に入り、残り400メートル地点から一気に加速を開始し、鋭い差し脚を披露。先行する馬たちをかわして先頭に立つと、内から力強く伸びてきたカラマティアノスとの激しい叩き合いとなった。この競り合いをアタマ差しのぎ切り、待望の重賞タイトルを獲得した。

血統背景

マスカレードボールは、活力ある母系から多くの活躍馬を輩出している血統背景を持つ。半姉には、2023年のローズステークス（GII）や[2024年]]の[阪神牝馬ステークス（GII）を制したマスクトディーヴァ（父：ルーラーシップ）がいる。また、祖母のビハインドザマスクも短距離重賞戦線で活躍し、[2000年]]の[セントウルステークス（GIII）、[2001年]]の[スワンステークス（GII）、[2002年]]の[京都牝馬ステークス（GIII）と3勝を挙げた実力馬である。

さらに、母系の近親にも多くの重賞勝ち馬が存在する。従兄弟にあたるサンライズソアは、[2018年]]に[平安ステークス（GIII）と名古屋大賞典（JpnIII）を制している。同じく従兄弟のベラジオソノダラブは、2023年の菊水賞など、地方[競馬]]の重賞を3勝している。そして、母の従姉妹には、2007年の[ヴィクトリアマイル（GI）勝ち馬であるコイウタがいるなど、一流の血が受け継がれている。

競走成績

詳細は以下のサイトを参照。

netkeiba.com
JBISサーチ

※ 競走成績は2025年6月1日現在

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