マックスバリュ北東北

マックスバリュ北東北株式会社

マックスバリュ北東北株式会社（マックスバリュきたとうほく）は、かつて岩手県において食品スーパーマーケット「マックスバリュ」を展開していたイオングループの企業です。本社は岩手県盛岡市に置かれていました。

概要

同社は、親会社であるイオンリテール株式会社が総合スーパー事業に経営資源を集中させる戦略の一環として、岩手県内の「マックスバリュ」店舗を運営する目的で設立された地域事業会社です。設立当初は岩手県内のマックスバリュ7店舗の運営を引き継ぎました。これにより、地域の実情に合わせた柔軟な運営体制を構築することを目指しました。ただし、設立時点で既に岩手県北上市に存在していた「マックスバリュ北上店」（現在のイオン東北が運営）は、同社の管轄には移管されず、引き続き旧マックスバリュ東北（現・イオン東北）が運営を継続しました。

本社オフィスは、当時盛岡市内にあったイオンスーパーセンターの施設内に設置されました。岩手県は、イオングループが展開する「マックスバリュ」業態が誕生した歴史を持つ地であり、その第1号店である「マックスバリュ江刺店」は、同社が解散した後も2019年1月末まで営業を続けました。

同社が運営していた店舗の中には、他のテナントと共同で運営するショッピングセンター内に核テナントとして出店した形態が多く見られました。例えば、江刺店、西根店、紫波店は旧ホーマック（現DCM）との共同運営によるショッピングモール（江刺ツインプラザ、西根ツインプラザ、紫波ショッピングセンターなど、現イオンタウン各店）の核テナントとして、矢巾店も旧ホーマックと矢巾商業開発との共同運営による矢巾ショッピングセンターの核テナントとして、花巻店はオリックスが運営する花巻ツインプラザの核テナントとして開業しています。また、盛岡駅前北通店には、食料品以外の専門店街が併設されている特徴がありました。

設立からわずか4年余りとなる2014年3月1日、同じくイオングループ傘下のマックスバリュ東北株式会社（現在のイオン東北株式会社）に吸収合併され、法人としての歴史に幕を下ろしました。これにより、同社が運営していた岩手県内のマックスバリュ店舗は全てマックスバリュ東北の店舗となり、岩手県内におけるマックスバリュ事業の運営主体が一元化されました。

沿革

前史（マックスバリュ店舗開業）
1994年（平成6年）10月28日 - 「マックスバリュー江刺店」（現在のマックスバリュ江刺店）が開業。
1995年（平成7年）9月7日 - 「マックスバリュー花巻店」（現在のマックスバリュ花巻店）が開業。
1995年（平成7年）11月2日 - 「マックスバリュー西根店」（現在のマックスバリュ西根店）が開業。
1996年（平成8年）12月4日 - 「マックスバリュー矢巾店」（現在のマックスバリュ矢巾店）が開業。
1998年（平成10年）7月25日 - 「マックスバリュ紫波店」が開業。
2003年（平成15年）7月21日 - 「マックスバリュ盛岡駅前北通店」が開業。
2004年（平成16年）10月30日 - 「マックスバリュ盛岡津志田店」が開業。

マックスバリュ北東北の発足から解散
2009年（平成21年）9月18日 - イオンリテールマックスバリュ事業本部東北営業部が、北東北営業部と南東北営業部に再編される。
2009年（平成21年）12月4日 - マックスバリュ北東北株式会社が設立される。
2012年（平成24年）7月10日 - マックスバリュ北東北設立後初の新店舗となる「マックスバリュ盛岡中屋敷店」が開業。
2013年（平成25年）12月14日 - 「マックスバリュ石鳥谷店」が開業。同社が新規に出店した店舗としてはこれが最後となる。
2014年（平成26年）3月1日 - マックスバリュ東北株式会社に吸収合併され、解散。同社が運営していた全店舗はマックスバリュ東北の店舗となる。

店舗

イオングループが国内外で展開する食品を中心とするスーパーマーケットです。同社は設立当初7店舗、解散時には9店舗のマックスバリュを運営していました。前述の経緯により、北上店は設立から解散まで旧マックスバリュ東北の運営でした。同社の解散後、運営店舗は全てイオン東北（旧・マックスバリュ東北）に引き継がれ、現在も江刺店を除く8店舗が営業を続けています。

短い期間ながら、地域密着型の店舗運営を目指した同社は、岩手県内のマックスバリュ事業の歴史において、特定の時期における地域運営主体としての役割を担いました。

もう一度検索