マックス・ヒューズ

マックス・ヒューズ

2001年10月18日にニュージーランドのクライストチャーチで生を受けたマックス・ヒューズは、ジャパンラグビーリーグワンに所属する東京サントリーサンゴリアスでプレーするプロフェッショナルラグビーユニオン選手です。彼のルーツはニュージーランドにありますが、母親が大阪府出身の日本人であり、日本にも深い繋がりを持っています。フィールド上では主にスクラムハーフ（SH）として活躍しており、その俊敏性とゲームメイク能力が期待されています。

プロフィールの詳細を見ると、身長は169センチメートル、体重は77キログラムと、ラグビー選手としては比較的小柄ながら、スクラムハーフというポジションにおいて求められるアジリティや低い姿勢からのプレーに適した体格と言えます。チームメイトや親しい関係者からは、「Maxi（マキシ）」や「Hughesy（ヒューズィー）」といった愛称で親しまれているようです。

彼のラグビーキャリアは、地元の強豪校であるクライストチャーチボーイズ高校で基礎を築くことから始まりました。高校卒業後は、ニュージーランド有数の名門であるカンタベリー大学に進学し、学業とラグビーを両立させました。大学でのプレーに加え、アマチュアクラブであるシドナムRFCでも研鑽を積むことで、選手としての実力を高めていきました。これらの経験を経て、プロ選手としてステップアップすることを決意し、2024年に日本のトップリーグであるジャパンラグビーリーグワンの強豪、東京サントリーサンゴリアスへの加入が発表されました。

スクラムハーフは、ラグビーにおいて「9番」とも呼ばれる重要なポジションです。フォワードとバックスの間をつなぐリンクマンとしての役割を担い、スクラムやラック、モールといった密集からボールを素早く取り出し、攻撃の起点となるパスを供給します。また、ゲームの状況を正確に判断し、攻撃の方向やテンポをコントロールする司令塔的な能力も求められます。時に自らギャップを突いてゲインしたり、戦術的なキックを使ったりするなど、多彩なプレーでチームを勝利に導くことが期待されるポジションです。

東京サントリーサンゴリアス加入後、トップレベルの環境で日々のトレーニングに励み、チームの一員として成長を続けていました。そして、プロ選手として記念すべき公式戦のピッチに立ったのは、2025年2月23日に行われたジャパンラグビーリーグワン2023-24シーズンの第9節交流戦でした。相手は浦安D-Rocks。この試合に途中出場という形で出場機会を得たマックス・ヒューズ選手は、自身にとって初めてとなるリーグワン公式戦出場を果たし、プロキャリアにおける重要な一歩を刻みました。限られた時間の中でも、持ち味を発揮しようと懸命にプレーする姿を見せました。

ニュージーランドで培ったスキルと、日本に持つルーツというユニークな背景を持つマックス・ヒューズ選手。サンゴリアスという高い競争環境の中で、先輩選手たちから多くを学び、自身のプレーを磨いていくことが期待されます。若手有望株として、今後のさらなる成長と、チームの勝利への貢献が注目されています。日本ラグビー界における次世代のスクラムハーフとして、彼の動向から目が離せません。

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