マック・カルヴィン

マック・カルヴィン：ABAとNBAを彩った名ポイントガード

マック・カルヴィン（Mack Calvin, 1947年7月27日 - ）は、アメリカ合衆国出身の元プロバスケットボール選手、指導者です。183cm、75kgの体格で、主にポイントガードとして活躍しました。

大学時代とABAでの躍進

テキサス州フォートワースで生まれたカルヴィンは、南カリフォルニア大学に進学。2年間で平均12.3得点を記録し、最終学年には、名選手ルー・アルシンダー擁するUCLAの連勝を41で止めるという快挙を達成しました。1969年のNBAドラフトでロサンゼルス・レイカーズから指名を受けましたが、入団せず、ABAのロサンゼルス・スターズと契約しました。

ルーキーイヤーからカルヴィンは平均16.8得点を記録し、オールルーキー1stチームに選出。スターズはこの年ファイナルに進出しましたが、インディアナ・ペイサーズに敗れました。1970-71シーズンにはフロリディアンズに移籍し、平均27.2得点、7.6アシストというリーグ2位の好成績を記録。オールスターとオールABA1stチームに選ばれ、以降5年連続でオールスターに出場しました。

カロライナ・クーガーズ、デンバー・ナゲッツ、バージニア・スクワイアーズでもエースガードとして活躍し、1974年からの2年連続でオールABA1stチームに選出。1975年には平均7.7アシストでアシスト王を獲得しました。また、スクワイアーズ時代の1975-76シーズンには、ヘッドコーチとして6試合指揮を執りました。ABA通算3,067アシストは、ルイー・ダンピアーに次ぐ2位の記録です。

NBAへの移籍と引退後

1976年にABAとNBAが合併すると、カルヴィンはロサンゼルス・レイカーズに移籍しました。しかし、NBAではABA時代ほどの活躍は見られず、サンアントニオ・スパーズ、ナゲッツ、ユタ・ジャズを経て、クリーブランド・キャバリアーズでプレーした1981年に現役を引退しました。ABAとNBAを合算した成績は、755試合出場、通算12,172得点、3,617アシスト（平均16.1得点、4.8アシスト）でした。

引退後の1992年には、ロサンゼルス・クリッパーズの暫定ヘッドコーチとして2試合指揮を執りました。1997年にはABAオールタイムチームに選ばれています。

マック・カルヴィンは、ABA時代にその才能を開花させ、得点とアシストでリーグを代表する選手となりました。NBAではABA時代ほどの活躍はできませんでしたが、その実績は色褪せることなく、ABAオールタイムチーム選出という形で称えられています。

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