マッケンナの黄金

『マッケンナの黄金』

『マッケンナの黄金』（原題：Mackenna's Gold）は、1969年に制作されたアメリカの西部劇映画です。本作は、ヘック・アレンがウィル・ヘンリー名義で執筆した小説を原作として、J・リー・トンプソン監督が手掛けました。音楽は映画音楽作曲家ディミトリ・ティオムキンが担当し、主題歌「Old Turkey Bazzard」をホセ・フェリシアーノが歌い上げています。

あらすじ

物語は1872年のアメリカ西部を舞台にしています。そこには、アパッチ族が守る秘密の谷があり、黄金が隠されているという伝説が存在します。この話は白人たちの間で広まり、一攫千金を狙う冒険者たちがその谷を探そうと必死になっています。

連邦保安官であるマッケンナは、その谷への道を知っていましたが、お尋ね者のコロラドに捕らえられ、無理やり案内を強いられることになります。同時に、彼もまた捕まった判事の娘インガや、黄金を求める他の者たちとも出会います。中には、マッケンナに恨みを抱く元恋人のヘシュケもいます。このように、多くのキャラクターと動機が交錯しながら、物語は進行していきます。

キャストとスタッフ

映画のキャストやスタッフについても触れておきましょう。監督はJ・リー・トンプソン、製作にはカール・フォアマンとディミトリ・ティオムキンが名を連ねています。脚本はカール・フォアマンが手掛け、撮影はジョセフ・マクドナルドが行いました。音楽ではクインシー・ジョーンズが、その才能を発揮しています。

映画の評価

『マッケンナの黄金』は、当初クリント・イーストウッドが主演候補に挙がっていたことでも注目されました。また、1973年のモスクワ国際映画祭では上映され、翌1974年にソ連で一般公開されると大ヒットを記録しました。日本においても興行成績6位という成果を収めました。しかし、主演のピーター・オトゥールは本作と「宇宙からの脱出」の評価を低く位置づけているという面白いエピソードもあります。

映画の中で描かれる黄金を巡る冒険は、様々な人間ドラマを伴いながら展開され、観客にとって記憶に残るエンターテインメントとなっていることは間違いありません。アクス＝アクション、友情、裏切り、冒険という要素を持ち合わせたこの作品は、時代を超えて多くのファンに愛されている理由を雄弁に物語っています。

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