マッテオ・ダルミアン

マッテオ・ダルミアンは、1989年12月2日、イタリアのレニャーノで生まれました。アルメニアにルーツを持つ家庭で育ち、幼少期からサッカーに親しみました。父親がコーチを務めるクラブで腕を磨き、ACミランのスカウトに才能を見出され、ユースチームに入団しました。

クラブキャリア

ACミラン:
2006年、16歳でトップチームデビューを果たし、セリエAにも出場しました。しかし、ミランでの出場機会は限られ、その後、ローン移籍で経験を積むことになります。

パドヴァ:
2009年、セリエBのパドヴァへローン移籍。リーグ戦20試合に出場し、1ゴールを記録しました。チームはセリエB残留を果たしました。

パレルモ:
2010年、パレルモへ共同保有の形で加入。UEFAヨーロッパリーグでデビューし、セリエAでも初出場を飾りました。しかし、怪我の影響もあり、出場機会は限られました。

トリノ:
2011年、セリエBのトリノへローン移籍。コッパ・イタリアでデビューし、セリエB初ゴールも記録しました。チームのセリエA昇格に貢献し、その後、トリノが保有権を完全取得しました。トリノでは中心選手として活躍し、セリエAベストイレブンにも選出されました。また、ヨーロッパリーグ出場権獲得にも貢献しました。

マンチェスター・ユナイテッド:
2015年、マンチェスター・ユナイテッドへ移籍。デビュー戦で高評価を得て、クラブの月間最優秀選手にも選出されました。在籍中にFAカップ、コミュニティ・シールド、リーグカップ、ヨーロッパリーグのタイトルを獲得しました。

パルマ:
2019年、パルマへ移籍。

インテル・ミラノ:
2020年、インテル・ミラノへ買取義務付きのローン移籍で加入。セリエA、コッパ・イタリア、スーペルコッパ・イタリアーナなど、数々のタイトルを獲得し、チームの主力として活躍しています。

代表キャリア

U-17、U-18、U-20、U-21の各世代別代表を経験しました。2014年、イタリア代表に初招集され、ブラジルワールドカップに出場。その後、UEFA EURO 2016予選で代表初ゴールを挙げました。2023年には代表復帰を果たし、UEFA EURO 2024にも出場しました。イタリア代表として46試合に出場し、2得点を挙げています。

プレースタイル

元々はセンターバックでしたが、現在は右サイドバックを主戦場としています。攻守両面での貢献度が高く、戦術理解力と豊富な運動量が持ち味です。そのプレースタイルから、アントニオ・カブリーニやパオロ・マルディーニと比較されることもあります。2012-13シーズンには、ヨーロッパ主要リーグで1試合平均最多タックル数を記録しました。

個人記録

クラブレベルでは、各チームで重要な役割を果たし、マンチェスター・ユナイテッドやインテルでは複数のタイトルを獲得しました。代表レベルでは、ワールドカップやEUROなどの主要大会に出場し、イタリア代表の守備を支えています。

獲得タイトル

マンチェスター・ユナイテッド:
FAカップ (2015-16)
FAコミュニティ・シールド (2016)
フットボールリーグカップ (2016-17)
UEFAヨーロッパリーグ (2016-17)

インテル:
セリエA (2020-21, 2023-24)
コッパ・イタリア (2021-22, 2022-23)
スーペルコッパ・イタリアーナ (2021-22, 2022-23, 2023-24)

個人:
オスカル・デル・カルチョセリエAベストイレブン (2013-14)

マッテオ・ダルミアンは、その多才さとプロフェッショナリズムで、イタリアサッカー界だけでなく、国際的にも高く評価される選手です。

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