マット・ダフィー (1989年生の内野手)

マシュー・ダフィー：異色の経歴を持つ元プロ野球選手

マシュー・エドワード・ダフィー（Matthew Edward Duffy, 1989年2月6日 - ）は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州ミルトン出身の元プロ野球選手（内野手）。右投右打。

プロ入り前

セント・セバスチャンズ高校を経て、バーモント大学に進学。2年間プレーし、2009年にはイーストカンファレンスの最優秀選手に選出される活躍を見せました。しかし、同大学の野球部が廃部となったため、テネシー大学に転校し、同校でさらに2年間プレーしました。

プロ入り後

2011年のMLBドラフト20巡目（全体610位）でヒューストン・アストロズから指名され、プロとしてのキャリアをスタートさせました。

ヒューストン・アストロズ時代

マイナーリーグで着実に実績を積み重ね、2015年にはAAA級フレズノ・グリズリーズで打率.294、20本塁打、104打点という素晴らしい成績を残し、パシフィックコーストリーグのMVPに輝きました。同年9月14日にはメジャーリーグに昇格し、初安打と初打点を記録するなど、飛躍の年となりました。

2016年はスプリングトレーニングで結果を残し、開幕をメジャーで迎えましたが、わずか3試合の出場でノーヒットに終わりました。7月16日にアストロズからDFA（Designated for Assignment）となりました。

テキサス・レンジャーズ傘下時代

2016年7月23日にウェイバー公示を経てテキサス・レンジャーズへ移籍。しかし、7月27日に再びDFAとなり、30日に40人枠を外れる形で傘下のAAA級ラウンドロック・エクスプレスへ配属されました。移籍後はメジャーリーグへの出場機会はなく、AAA級では2球団合計で打率.229、14本塁打、52打点を記録。シーズンオフの11月15日に自由契約となりました。

千葉ロッテマリーンズ時代

2016年11月17日に千葉ロッテマリーンズが獲得を発表し、日本球界へ。
応援歌はディズニーの『マイ・フレンド・ダッフィー』の替え歌が使用されました。

2017年はオープン戦で4本塁打、15打点を記録し、打線の中軸候補として期待されました。開幕戦の対福岡ソフトバンクホークス戦では、和田毅から先制となるタイムリーヒットを放ちました。しかし、その後は2割に満たない打率や守備でのミスが目立ち、4月29日に登録を抹消。5月9日に再び一軍に登録されると、その日の試合でNPB初本塁打を記録しました。一時的に調子を上げ、打率を2割3分まで上げましたが、交流戦に入ると再び調子を落とし、6月18日には途中入団したウィリー・モー・ペーニャと入れ替わる形で登録を抹消。その後は一軍に昇格することなく10月2日に帰国し、12月2日に自由契約となりました。

現役引退後

2019年7月には、マサチューセッツ州ウェイマスに自身の野球スクール「マット・ダフィー・ベースボール・アカデミー」を設立し、後進の指導にあたっています。

プレースタイル

主に内野手として、ユーティリティーな活躍が期待された選手でした。MLB、NPBでの出場機会は限られましたが、マイナーリーグでは確かな実績を残しました。

まとめ

マシュー・ダフィーは、MLB、NPBでのプレー経験を持つ異色の経歴を持つ選手でした。引退後は野球アカデミーを設立し、指導者として新たな道を歩んでいます。彼の今後の活躍に期待です。

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