マット・フレイジェ

マット・フレイジェ：レバノンを代表するバスケットボール選手

マシュー・ウェイン・フレイジェ（Matthew Wayne Freije、1981年10月2日 - ）は、マット・フリージャ（Matt Freije）の名で知られるレバノンのプロバスケットボール選手です。アメリカ合衆国ノースダコタ州ビスマークで生まれ、現在はレバノン男子プロバスケットボールリーグ1部、ディビジョンAの強豪アル・リヤディ・ベイルートに所属しています。ポジションはパワーフォワード、センターをこなし、その体格は208cm、109kgと恵まれています。

NBAへの挑戦と苦難

フレイジェは、2000年から2004年までヴァンダービルト大学でプレーし、その才能を開花させました。2004年のNBAドラフトでは、2巡目でマイアミ・ヒートから指名を受けましたが、シーズン開幕前に解雇されるという不運に見舞われます。その後、ニューオーリンズ・ホーネッツに所属し、23試合に出場（うち先発11試合）を果たし、平均4.0得点、2.7リバウンドを記録しましたが、シーズン終盤に再び解雇されました。2004年12月26日のクリーブランド・キャバリアーズ戦では、12得点、11リバウンドをあげる活躍を見せました。

2006-07シーズンには、アトランタ・ホークスと契約し、19試合に出場し平均2.1得点を記録しましたが、12月下旬にホークスがスタニスラヴ・メドベデンコを獲得した影響で、ウェーバー公示されることとなりました。2008年と2009年のNBAサマーリーグでは、それぞれミルウォーキー・バックスとポートランド・トレイルブレイザーズの一員としてプレーし、NBAへの復帰を目指しましたが、実現には至りませんでした。

レバノンでの活躍と代表での貢献

NBAでの挑戦が実らなかったフレイジェは、プエルトリコリーグでのプレーを経て、レバノンへと活躍の場を移します。2009年のバスケットボール男子アジア選手権終了後、レバノンのスポーティング・アル・リヤディ・ベイルートに加入。その後、2012-2013シーズンにはアムチト・クラブでもプレーしました。レバノンのバスケットボール界に深く根を下ろし、確固たる地位を築いています。

フレイジェは、バスケットボールレバノン代表としても重要な役割を担っています。2010年バスケットボール世界選手権では、カナダ戦の残り4分58秒に、66-64と逆転となる3ポイントシュートを成功させ、チームを81-71での勝利に導きました。この試合での彼の活躍は、レバノンバスケットボール史に残る名場面として語り継がれています。

マット・フレイジェは、NBAでの苦難を乗り越え、レバノンで成功を収めた選手です。彼の粘り強いプレースタイルと、ここ一番での勝負強さは、多くのファンを魅了し続けています。レバノンリーグ、そしてレバノン代表における今後の活躍にも期待が集まっています。

[外部リンク]
NBA.com-マット・フレイジェ- （英語）
basketball-reference.com-マット・フレイジェ- （英語）
* 2010 FIBA World Championship Profile （英語）

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