マット・ヘイグ

マシュー・ヘイグ：不屈の精神で道を切り開いた元プロ野球選手

マシュー・ドナルド・ヘイグ（Matthew Donald "Matt" Hague、1985年8月20日 - ）は、アメリカ合衆国ワシントン州ベルビュー出身の元プロ野球選手（内野手）であり、現在は野球指導者として活躍しています。右投右打。

プロ入り前

2007年のMLBドラフトでクリーブランド・インディアンスから指名を受けましたが、入団には至りませんでした。

プロ入りとパイレーツ時代

2008年のMLBドラフトでピッツバーグ・パイレーツから指名され、プロとしてのキャリアをスタートさせました。A-級、A級でのプレーを経て、着実に実力をつけていきました。2011年には、AAA級でリーグ最多安打を記録するなど、才能が開花。同年オフには40人枠入りを果たし、メジャー昇格への期待が高まりました。

2012年、スプリングトレーニングで両リーグ最多の7本塁打を放ち、開幕をMLBで迎えました。4月7日のフィリーズ戦でメジャーデビューを果たし、翌日には初安打を記録。しかし、メジャーでは思うような結果を残せず、AAA級でのプレーが中心となりました。

2013年もAAA級でリーグ最多安打を記録しましたが、メジャー昇格の機会は訪れませんでした。2014年に2年ぶりにメジャー昇格を果たしましたが、出場機会は限られ、DFAとなりました。

ブルージェイズ時代

2014年8月にウェイバーでトロント・ブルージェイズへ移籍。AAA級で好成績を残しましたが、メジャーでの出場機会はありませんでした。2015年には、AAA級でリーグ最多安打、首位打者、最多打点のタイトルを獲得し、インターナショナルリーグMVPに輝きました。同年8月と9月にはメジャー昇格を果たしましたが、オフに自由契約となりました。

阪神時代

2015年11月、阪神タイガースと1年契約を結び、日本球界へ挑戦。マット・マートンの後釜として、クリーンアップや三塁手としての活躍が期待されました。背番号は36。2016年、開幕から3試合連続で適時打を放つなど、鮮烈なデビューを飾りました。しかし、その後は体調不良や打撃不振、チーム事情などにより、一軍と二軍を往復するシーズンとなりました。シーズン終盤には右肩痛のため帰国し、同年オフに契約満了となりました。

その後

2016年12月、ミネソタ・ツインズとマイナー契約。2018年にはシアトル・マリナーズ、ワシントン・ナショナルズとマイナー契約を結びましたが、メジャー復帰は叶いませんでした。

現役引退後

2020年からは指導者として、トロント・ブルージェイズ傘下のA+級、AA級で打撃コーチを務めました。2023年には、AAA級バッファローの球団殿堂入りを果たしました。2024年シーズンはブルージェイズの打撃コーチ補佐を務め、シーズン終了後に退任。2025年からはピッツバーグ・パイレーツの打撃コーチに就任することが決定しています。

選手としての特徴

強い打球を広角に打ち分ける中距離打者で、AAA級ではリーグ最多安打を3回記録。確実性と長打力を兼ね備えています。守備では、主に一塁手を務めていましたが、三塁手としての出場経験もあります。

人物

AAA級バッファロー時代には、チームメイトだった川﨑宗則と親交を深めました。阪神入団後は、ヒーローインタビューで「乾杯」コールを披露するなど、ファンとの交流を積極的に行っていました。

マシュー・ヘイグは、MLB、NPB、そしてマイナーリーグで、常に全力でプレーし、多くのファンに感動を与えました。引退後は指導者として、次世代の育成に力を注いでいます。彼の野球に対する情熱は、これからも多くの人々に影響を与え続けるでしょう。

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